著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

東映本社ビル解体で気になる…子会社「東映アニメ」を巡る親子上場問題

公開日: 更新日:

 東映直営の最後の映画館が姿を消す。1960年開館の東京・銀座「丸の内TOEI」だ。来年夏以降に営業を終了。60年超の歴史に幕を下ろす。一昨年12月には「渋谷TOEI」も閉館しており、これで直轄劇場はすべてなくなる。映画興行事業は今後、グループ会社のティ・ジョイが手掛けるシネマコンプレックスに特化する方針だ。

 閉館は同地に併設する本社ビル「東映会館」の解体に伴うもの。25年夏にも取り壊しに着手し、29年完成をメドにホテルや商業施設などからなる複合ビルに衣替えする。

 同社では当初「建て替えも検討した」(関係者)としているが、老朽化が激しく多額の改修費が見込まれることから「収益不動産として活用した方が得策」と判断、再開発を決めた。敷地面積は1100平方メートルで、総工費は23年時点の試算では約100億円。ただ資材費や労務費が高騰しており、「上振れは避けられない」(事情通)見通しだ。

 東映は全国各地で所有する直営映画館を商業ビルやシネコンなどとして再開発する形で不動産事業を広げてきた。今回の本社・丸の内TOEI再開発で一連のプロジェクトはひとまず一段落することになる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情