著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

初出店から40年! ビジネスホテル「東横INN」がついに悲願の全国制覇へ

公開日: 更新日:

 全国制覇──。47都道府県にあまねく自社のブランドとロゴを行き渡らせる。小売りや外食チェーンの経営者の到達目標の一つとされるが、ホテル業界では異例だ。

 ビジネスホテル「東横INN」などを展開する客室数業界最大手、東横イン(東京・大田、社長・黒田麻衣子)の高知県進出が決まり、先週から建築工事が本格的に始まった。2026年2月開業を目指す。

■唯一の“空白区”

 実は高知県は同社にとって国内に残る唯一の“空白区”。しかも10年に三重県進出を果たして以来、15年近く放置されてきた経緯がある。それだけに関係者の一人は「ようやく最後のピースを埋めることができる」と感慨を募らせる。

 東横インが東京・蒲田に1号店を開設しホテル事業に参入したのは1986年。そこから全国制覇までに40年の歳月を費やす形となる。

 高知進出に無論、同社としても手をこまねいていたわけではない。県都の高知市を軸に立地を模索し続け、これまでに「5カ所が候補地として浮上した」(事情通)という。しかし経済・社会環境の変化などからいずれも頓挫した。

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