片岡鶴太郎さん 57歳でヨガに出合う「震えるほど感動しました」

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片岡鶴太郎さん(俳優・タレント・画家/71歳)

 片岡鶴太郎さんのヨガを取り入れた徹底した節制生活はよく知られている。バラエティーに出ずっぱりで不摂生もしていた時代からの大転換は何が理由だったのか。その効用なども伺った。

  ◇  ◇  ◇

 睡眠は5時間。一日は夜中の11時に始まります。ベッドの中でマッサージに1時間かけます。指を一本一本、手の甲、手のひらを丁寧に。手には内臓とリンクしている末梢神経の反射区といわれるツボが集まっているので、マッサージすることで血行を整え、循環をよくする効果があります。お湯の塩分濃度は血液と同じくらい。食事は1日1回、時間をかけて食べます。

 最初は瞑想をやりたいと思っていて、ヨガのことは考えていなかったんです。ところが、ある方と出会って、瞑想をやるならと紹介していただいたのがヨガマスターです。

 その方に瞑想はヨガの最終的なものだと言われました。ヨガのいろいろなポーズはすべて内臓とリンクし、内臓をケアするものだから、食事から変え、肉体も整える。そして最終的に精神世界、瞑想に入っていく。ヨガはその全体。やるならヨガを始めませんかと言われた。それが14年前。あと3年で還暦という57歳から始めました。

 ちょうど哲学とか生き方について礎になるような重たいものがないかと思っていた時にヨガに行き着いたわけです。ヨガは古代インド哲学に基づいている。実際に接してその深さや人類の英知に触れた気がして震えるほど感動しました。宇宙の原理であり、自然崇拝。ひと言では言えないほど深いものです。よくヨガのポーズをやっている姿を見かけますが、大切なのは肉体的なことよりも精神的なことです。

 ヨガの奥義の一端をお話しすると一つは非暴力。肉体、精神、言葉の暴力は一切ダメ。それから嘘はいけない、真実を語れ、です。不盗、物を盗んでもいけない……。ヨガで教えられるのがこういう生き方の理念、理性的に生きるということです。僕はまずこれらに驚かされました。

■年を取って頑固、孤独になり心が病んでいる人にお勧めです

 それまでの僕は酒も飲んでいたし、直情的でしたからね(笑)。今はコンプライアンスの問題があるけど、当時は付き人に「何やってんだ」なんて怒鳴っていた。ヨガを知った14年前からこのままではいけないと猛省しました。ヨガは8000年も前の昔から、そういうことはいけないと唱えていたんです。

 年を取ってからはヨガの教えに耳を傾けてほしいですね。年を重ねてからこそ理性的になれということ。老人になって自分の我を通したり、新しいことを拒否して頑固になると孤独になる。人間関係もうまくいかなくて心が病んでいく。ところが、ヨガで体を鍛え、瞑想して精神を整えると他人に対する怒り、憎しみがなくなります。

 年を取ると運動もしなくなりますよね。食事も偏る。そのことで悪循環に陥り、寝たきり、介護状態になる。でも、そうなってもお世話してくれる人に感謝できない人がいる。ヨガをやっていたらそうはならない。年を取った人にこそヨガを勧めたいですね。

 昨年は大河ドラマべらぼう」に出演、それから映画。舞台は年1、2作に出ています。

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