持丸修一 77歳名将の高校野球論
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不屈の男ロッテ美馬学を語る…「引退するのになぜ手術?」その答えがどこまでも彼らしかった
秋季千葉県大会で慌ただしくしているさなか、ついにその時が来てしまいました。 「もう肘が限界です」 教え子のロッテ美馬学から、今季限りで引退するとの報告です。 藤代(茨城)1年時…
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秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか
今回は「いいニュース」と「そうではないニュース」があります。 まず、いいニュースから。おかげさまで我が専大松戸は秋季千葉県大会を制し、関東大会への進出を決めました。 予選を含む全8試…
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私がグラウンドをウロウロする“本当の目的”は…ボケないように、体が衰えないように必死です
今年の夏も苦しいくらい暑かった。なんとか無事に乗り切ることができて一安心です。 年も年なので周囲から心配されたり、体の衰えを痛感する場面も増えてきました。「こんな年まで続けていてもいいのだろ…
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高校野球の慢性的な過密日程、上等ですよ。どれだけ慌ただしくても春季大会は絶対必要です
沖縄尚学の初優勝で幕を閉じた今夏の甲子園。その裏で、聖地の土を踏むことがかなわなかった我が専大松戸は、秋季千葉大会予選に臨んでいました。 結果を振り返ると、初戦から順に千葉明徳戦(8対0、7…
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寮生活で「いじめゼロ」を確約なんてできません。加害者は絶対に生まれます
広陵高(広島)で起きた、いじめ問題をめぐる一連の騒動。批判の矛先は「寮生活」というスタイルにも向いています。 実のところ私は寮での指導には前向きではありません。以前のコラムでも触れましたが、…
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収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます
現在開催中の甲子園。参考になった戦術などについて書くつもりでしたが、やはり「広陵問題」に触れないわけにはいきません。 報道によれば、ことの発端は1月。寮内で集団暴行が発生し、3月上旬には高野…
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中央学院戦の「1安打完封負け」は全部私の責任です。選手たちにもそう伝えました
「全部オレの責任だ。おまえたちの長所を最後まで伸ばしきれなかった。試合中も、調子を取り戻させてやれなかった」 3年生の最後の夏を終わらせてしまった千葉大会5回戦の中央学院戦の後、私が選手たちに…
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私が対戦したくない相手投手は「制球力の悪い左腕」と「制球力バツグンの超遅球派」
全国各地の夏の地方大会で波乱が起きているようです。 長野県では、シード8校中6校が8強までに姿を消したというニュースが飛び込んできました。 お隣の埼玉県にしても浦和学院が、春季埼玉大…
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千葉を「戦国」たらしめる“超過密日程”は今年の我が専大松戸に追い風になる手応えを感じています
夏の千葉大会が、いよいよ10日(木)に開幕します。我が専大松戸は春季千葉大会で優勝し、Aシードを獲得。初陣は12日(土)の2回戦、秀明八千代-芝浦工大柏戦の勝者と対戦します。 仮に専大松戸が…
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作新学院・小針監督の「不適切指導」に私が思うこと 批判するのが“無難”かもしれないけれど…
夏の地方大会の初戦まで1カ月を切り、すべての学校が脇目も振らず、チームの底上げにラストスパートをかけています。 そんな中で、複雑な心境にさせられるニュースが飛び込んできました。 作新…
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我が専大松戸がセンバツ王者で無敗の横浜に大金星も、達成感、喜びをあまり感じない理由
大番狂わせ──そう感じた高校野球ファンも少なくなかったはずです。 今春のセンバツ王者・横浜(神奈川1位)に、4-3で競り勝った春季関東大会準決勝。この日の先発は、千葉大会決勝で公式戦初登板な…
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早ければ来春導入の高校野球「DH制」に「二刀流ルール」も合わせて検討していただきたい
お陰様で春季関東大会は準決勝に進むことができました。 ここまで残っている学校は、山梨学園(山梨)、健大高崎(群馬)、当コラムが掲載される21日に対戦する横浜(神奈川)。順に2022年からのセ…
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甲子園につながらない春季関東大会でも、今年は特に勝利にこだわりたい
春季千葉大会を3連覇で締めくくることができました。 各試合を振り返ると、千葉学芸(6-2)、中央学院(8-5)、東京学館浦安(2-0)、準決勝・拓大紅陵(10-2=7回コールド)、決勝・習志…
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高校野球では「リクエスト」の権利を審判に与えるのはどうか…高まるビデオ判定導入の機運
アマチュア球界にビッグニュースがありました。 大学球界初の試みとして、東京六大学野球が12日に開幕した春のリーグ戦から、「ビデオ判定」を導入したのです。14日に行われた早大-東大戦では、早く…
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我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した
4月19日の春季千葉大会開幕が迫り、その3カ月後には新3年生たちの最後の夏が始まります。 我が専大松戸の仕上がりはどうかと問われれば、正直に言って、「準備万端整った」とは言い難い状況です。 …
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私が「飛ばないバット」に感じる"攻撃面"の意外なメリット…今春センバツにも好例があった
1年前に低反発バットが導入されて以来、高校野球は大きく様変わりしました。 私の体感では、従来の金属バットの打球速度や飛距離を「10」とするならば、低反発バットは「6」程度。その影響の大きさは…
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「7回制」だけは絶対にやめてほしい。高校野球が「最初で最後の9回制」になる選手が大半なのに
先日、耳を疑うようなニュースが飛び込んできました。日本高野連が今秋の滋賀国民スポーツ大会の高校野球で、7回制を導入することを決めたのです。ここ数年で球数制限やタイブレーク制、クーリングタイムなど、さ…
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昭和の負の遺産「体罰」を考える 「やったら一発アウト。即座に指導者を辞めるべき」
令和の時代に残る「昭和の負の遺産」のひとつに、体罰が挙げられます。 先日、関西の甲子園経験のある強豪校のベテラン監督が、部員への体罰を理由に謹慎処分を受けたと報じられ、世間に大きな衝撃を与え…
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春合宿はデメリットの方が大きいと感じる理由...だからセンバツ出場時もしなかった
春のセンバツに21世紀枠で初出場する壱岐(長崎)に対し、早くも1000万円超の寄付金が集まっているそうです。ふるさと納税を活用し、全国からお金が寄せられているとの報道がありました。島の内外からの期待…
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3年生の巣立ちを目前に込み上げてきた嬉しさと寂しさ、実感した専大松戸の「チームの色」
年が明けたと思えば、あっという間に1月が過ぎ、早くも2月に突入しました。3年生の卒業も、もう目前です。 専大松戸の野球部は1学年約15人。卒業後も野球を続けるのは例年半数ほどです。2年時に春…
