「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです
12月になり、3月頭までの対外試合禁止期間が始まりました。
この規則を「そろそろ見直してもいいのでは」といった意見が一部ではあるようです。なにせ、制定されたのは70年以上も前。当時と状況は大きく異なりますし、準レギュラー以下の選手が実戦経験を積む機会としても、ルールを緩和すべきという考え方も理解はできます。
ただ、私自身はこの期間、実はけっこう気に入っていて、むしろ必要だと思っているんです。学校によっては他校と「合同“練習”」を行うところもあるのでしょうが、やろうと思ったことすらありません。
理由は単純で、このコラムでもたびたび触れているように、高校野球はあまりにも過密だからです。3月から11月まで大会が連続し、春夏の甲子園に出場するようなチームであれば、息つく暇がありません。だからこそ、じっくり腰を据えて練習だけに専念できる期間があってもいいじゃないかと思うのです。
それに、対外試合でしか得られない経験値もありますが、練習にも同じことが言えます。この3カ月間は精神的な疲労を取りつつ、基礎能力を底上げする期間として存分に有効活用するつもりです。


















