夕方のコーヒーが体内時計を遅らせる…眠気の抑制だけではない
カフェインが眠気を飛ばすことは、多くの方が経験しているでしょう。しかしカフェインは、眠気を抑えるだけでなく、体内時計の時刻そのものにも影響することがわかってきています。
健康な成人に、就寝3時間前、体重1キロ当たり2.9ミリグラム(70キロなら約200ミリグラム、コーヒー約2杯分)のカフェインを取ってもらった実験があります。すると、眠りの合図となるメラトニンの分泌開始時刻が、約40分遅れました。夜に3時間ほど強い光を浴びた場合のおよそ半分に当たる、決して小さくない変化です。大手コーヒーチェーンのマグサイズ1杯にも約200ミリグラムのカフェインが含まれることがあるので、日常のなかで起こりうる話なのです。
さらに近年、甘みを加えたカフェイン水をマウスに自由に飲ませたところ、夜行性のマウスの一部が昼行性に切り替わり、体内時計の周期が26~30時間にまで延びたことが報告されました。カフェインの摂取が、脳の中枢時計とは異なる仕組みを介して、活動リズムに影響している可能性が示されています。缶コーヒーや加糖のカフェオレ、エナジードリンクを愛飲する方には気になる結果でしょう。


















