著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

帰宅後は軽めに…「夜勤」の人が注意したい食事習慣

公開日: 更新日:

 看護師、運転手、工場や物流の現場、警備、コールセンター……。社会は、夜に働く人たちなしには成り立ちません。同時に、こうした夜勤・交代勤務に従事する方々の健康リスクが世界的に問題視されています。

 国際がん研究機関(IARC)は2019年、夜勤を含む交代勤務について、「ヒトに対しておそらく発がん性がある(グループ2A)」とする評価を維持しました(2007年の評価を再確認したものです)。その根拠には、乳がんなどとの関連を示す疫学研究に加え、動物実験などから得られた機序的証拠があります。さらに、交代勤務者では、肥満、メタボリックシンドローム、2型糖尿病、心血管疾患のリスクが高いことも、多くの研究で報告されています。

 なぜ、これほど健康への影響が大きいのでしょうか。カギを握るのが体内時計です。本来、夜は眠り、内臓も休む時間帯です。そこで活動し、明るい光を浴び、食事をとれば、脳の中枢時計と内臓の末梢時計の足並みが揃わなくなります。インスリン感受性が低下している深夜に食事をとると、血糖が上がりやすく、脂肪も蓄積しやすくなります。前回までにお伝えしてきたことが、毎日のように繰り返されるのです。

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