(2)病気でずれる「体の時計」…体内時計はどこにあるのか

公開日: 更新日:

 私たちが朝目覚め、夜眠くなるのはなぜか。答えは、私たちの体に備わった「体内時計」にある。約24時間周期で生命活動を調整する仕組みのことで、睡眠と覚醒、体温、血圧、ホルモン分泌、免疫、代謝など、体のほぼすべての機能に関わっている。

 かつて体内時計は、主に眠りと目覚めを調整する時間割的な仕組みと考えられていた。しかし近年の研究によって、体内時計は血糖値脂質代謝、免疫機能、さらには老化の進み方自体にも影響する“生命活動の司令塔”であることが分かってきた。

 最も重要な体内時計は、脳の視床下部にある「視交叉上核」だ。ここには時計遺伝子が強く作用している時計細胞が約1.5万個あり、親時計の役割を果たしている。光に敏感で、朝に太陽光を浴びると体内時計がリセットされ、活動に適した状態になる。一方、夜遅くまでスマートフォンやパソコンの光を浴びると、睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌が抑えられ、眠る時間が遅れ、体内リズムが狂いやすくなる。

 ただ、体内時計は脳だけに存在するわけではない。肝臓、膵臓、筋肉、脂肪組織など全身の細胞にも「末梢時計」と呼ばれる時計が存在する。これらは、それぞれの細胞にある時計遺伝子によって制御され、それぞれの臓器が働く時間帯を調整している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日向坂46「ひなたフェス」中止でもファンは宮崎へ「43億円」を動かした“推し活地方創生”の底力

  2. 2

    令和版『八つ墓村』にはこれまでにない「2つの見どころ」あり Jホラーの名匠と新・金田一耕助が魅せる

  3. 3

    「橋上代行昇格は絶対ない」 巨人来季監督に浮上する松井秀喜氏、高橋由伸氏に次ぐ「第3の男」

  4. 4

    青学大の4年間は「ひたすら駅伝を目指す」だけじゃない 今夏は初の海外合宿に踏み切った

  5. 5

    巨人・阿部前監督が球団復帰へ着々 「辞任4カ月での出戻り」は毒になるか、薬になるか

  1. 6

    佐々木朗希の最悪すぎる“退団劇”…ロッテから優秀スタッフ3人を引き抜き、大顰蹙を買っていた

  2. 7

    元関脇嘉風・中村親方〈1〉なぜ「朝稽古をしない」のか? 角界の常識から“あえて外れる”部屋づくり

  3. 8

    桑田真澄氏の発言が波紋 巨人の内部事情暴露のやけっぱち…来季監督の芽は完全消滅か

  4. 9

    六代目との抗争終結で勝ちどきをあげているのは絆會

  5. 10

    コメ農家廃業ラッシュ&米国産ジャガイモ輸入解禁に生産者猛反発! 農水省にはブーイングの嵐