がん
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皮膚を見れば病気が分かる(1)脇の下が黒くザラザラして厚くなっていたら胃がんの可能性
汗をかく夏は、あせもやニキビといった肌トラブルに悩まされる人が少なくない。ただ、治療をしても肌の不調が長引くなら、背後に内臓の病気が潜んでいるかもしれないという。東邦大学医療センター佐倉病院皮膚科教授の樋口哲也氏に聞いた。 ...
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タトゥーがある人は悪性リンパ腫の発症リスクが1.8倍に スウェーデンで患者約3000人に調査
日本では、「タトゥーは歴史的に特定の集団に属する人がするもの」といった認識がありますが、海外ではファッションとして入れる人が増えています。欧米では2割以上の人がタトゥーを入れているという報告もあるほどですから、これはもう一般的な習慣...
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HPVワクチン訴訟 本人尋問「衝撃事実」で広がる波紋
「腕や指先の痙攣が止まらず、ベッドの上で手足をばたつかせて跳ね回る少女」 子宮頚がんワクチン(HPVワクチン)の副反応として報じられた映像が脳裏に残っている人は多いだろう。「危険なワクチン」との認識が世間に広がった要因のひとつ...
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森永卓郎さんは体重減で56キロに…「がん悪液質」で痩せない生活改善を
「体重が落ちちゃって……。いまね、56キロしかないんですよ」 出演したラジオ番組でこう語ったのは、すい臓がんで闘病中の経済アナリストの森永卓郎さんです。体調を心配した司会者にしっかり食事をとるよう勧められると、「お腹はすくんで...
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50歳未満の「新規がん患者」増加! 若者の老化が進んでいる
世界中で「早期発症がん」、つまり14歳から49歳までに診断されたがんが増えている。過去30年間(1990~2019年)で、50歳未満の新規がん患者は約80%も増えているという。浙江大学医学部やハーバード大学、エディンバラ大学などの研...
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新がん治療で注目「放射性リガンド療法」の威力…細胞の内外から放射線を照射
新たながん治療が注目を集めている。「放射性リガンド療法」だ。近畿大学医学部放射線医学教室の細野眞教授に聞いた。 「放射性リガンド療法、これは核医学療法と同じ意味ですが、簡単に言うと、ピンポイントの放射線治療です」(細野教授=以...
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「がん治癒率」…知る人と知らない人で大きな違いが生まれる
オリンパスは、40~60代の男女1万4100人を対象にがん検診の受診状況や受診・非受診の理由などについて調査。その結果を「胃・大腸がん検診と内視鏡に関する意識調査白書2024」にまとめ、今月8日に発表しています。 注目点がい...
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44~59歳のX世代はがんの罹患率がアップする…米国立がん研究所が衝撃予測
現在、44~59歳の人は、1つ上の世代よりも「がん」になる可能性が高くなる──。そんなショッキングな研究結果がアメリカで発表された。「米国立がん研究所」のフィリップ・ローゼンバーグ博士らが、380万人のデータを用いて調べたという。こ...
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俳優の浜畑賢吉さんは81歳で他界…人生100年も可能になる前立腺がんの転移治療
俳優・浜畑賢吉さんの命を奪ったのは、前立腺がんでした。テレビドラマや舞台などで活躍されていましたが、がんで闘病され、今月2日に息を引き取ったそうです。享年81。 前立腺は尿道を囲むクルミほどの小さな器官でそこにできる腫瘍が前...
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古村比呂さんは抗がん剤22回…長期の静脈注射ではCVポートの検討も
抗がん剤について、読者の皆さんはどう思われているでしょうか。「副作用がつらい」「最後の手段」といったイメージを持っている方は少なくないでしょう。 そのイメージを覆しているのが、ステージ4の子宮頚がんで闘病中の女優・古村比呂さ...
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前立腺がんの転移を特定するPSMA-PET検査は生存期間延長につながる
新薬を開発するには莫大な資金が必要で、画期的な新薬が登場すると高額な薬価が問題になることが少なくありません。そこで、がんの専門医らでつくる「JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)」は、胃がんや乳がんなど17のがんの治療費について実態調...
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肺がん治療の今(4)散らばったがんにも負けない薬で叩き、陽子線でとどめを刺す
肺がんと確定診断された際、治療に至るまでの流れはこうだ。 肺がん全体の85%を占める非小細胞肺がんでは、遺伝子検査と、免疫チェックポイントの有無を調べる検査(PD-L1検査)が行われる。 これらでがんの特徴を把握し、...
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肺がん治療の今(3)分子標的薬と免疫チェックポイント阻害剤で攻撃
肺がんといっても、性質はそれぞれだ。その性質に合ったオーダーメードの治療ができれば、治療成績も向上する。難治性のがん、肺がんの治療成績が良くなっているのは、がん細胞の発生・増殖に関わる遺伝子変異を調べることができ、かつ、その遺伝子変...
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肺がん治療の今(2)「組織型」「遺伝子変異」「免疫チェックポイント」でオーダーメード治療
肺がんには、組織型という分類がある。組織型ではまず非小細胞肺がんと小細胞肺がんに分類され、非小細胞肺がんはさらに腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんに分類される。どれに該当するかでできる部位や性質が異なる。かつては組織型によって、治療方...
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肺がん治療の今(1)末期であっても長期生存に希望が見えてきた
2024年6月から、早期肺がんの保険治療に陽子線が加わる(※)。治療の進歩が目覚ましい肺がん。その最前線はどうなっているのか? 「かつて肺がんは、手術ができなければ来年の桜は見られないと言われるほど、非常に治療成績が悪いがんで...
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早期肺がんは粒子線なら1回照射で治療完了…6月から保険適用
1年に肺がんと診断される人の数は喫煙率の低下などで減っているものの、全国がん登録罹患データによると2020年は約12万人。いまなお全体の2位です。その死亡数は約7万7000人でトップ。多くの人を苦しめています。そんな肺がんの治療にお...
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「放っておいてもいいかなぁ」と考えていた…映画監督のグ・スーヨンさん腎臓がん手術を振り返る
2年前の年末、朝4時まで新宿で飲んで、酩酊状態でタクシーの後部座席に座っていたら、突然、左側からドンッ! と車が突っ込んできて気を失いました。この事故がきっかけで「腎臓がん」が発覚したのです。 気づくと首にコルセットをされて...
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今くるよさん他界…膵臓がんと糖尿病 血糖値異常に要注意
お笑い芸人・今くるよさんの命を奪ったのは、膵臓がんでした。享年76。相方のいくよさんが9年前に亡くなると、1人で活動していた時期もあったようですが、最後の舞台は2年前の大阪公演だそうです。詳しい病状は分かりませんが、舞台を休んで闘病...
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尿でがんのリスクを検知する「マイシグナル・ライト」ってなんだ?
日本人の2人に1人が罹患し、死因の第1位を占めるのが「がん」だ。ただ、忙しいからとがん検診を後回しにしている人も少なくない。そんな人にとって、尿検査だけでがんのリスクをチェックできる「マイシグナル・ライト」が検診を受けるきっかけにな...
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寛解直前で数値が上昇…タレントの山本量子さん語るがんとの闘い
「ウソやろ? めちゃ元気ですけど、私……」 10年前、「子宮頚がん」と告げられたときは、そんな心境でした。本当にものすごく元気だったんです。 健康には自信がありました。でも年齢を重ねたことだし、ここらへんでちゃんと1回...
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キャサリン妃の告知が話題…親のがんを子供に伝えるときの注意点
英王室のキャサリン妃は今年3月、がんであることを公表。ビデオメッセージでは、「ジョージとシャーロットとルイに適切な方法ですべてを説明し、私は大丈夫だと安心させることに時間がかかりました」と3人の子供に自らのがんをきちんと告知したこと...
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偶然の不調がなかったら…休井美郷さん子宮頸がん一歩手前での手術を振り返る
「子宮頚部の高度異形成」がわかったのは、去年のゴールデンウイーク直前でした。異形成は、子宮頚がんになる手前の病変で、放っておけばがんになる可能性が高い状態のことです。軽度、中等度、高度と段階がある中、高度異形成はもっともがんに近く、一...
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進行前立腺がんは骨転移の治療が大切…放射線は発症48時間以内に
男性なら前立腺のことは気になるでしょう。クルミほどの大きさの臓器で、そこにできる腫瘍が前立腺がんです。先日、米国ではグラミー賞を6度受賞したサックス奏者のデイビッド・サンボーンが前立腺がんの合併症で亡くなりました。享年78。6年前か...
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藤あや子さんは全摘を選択…子宮体がんは低用量ピルで発症リスク8割低下
「先日、子宮と卵巣の全摘手術を受けました。病名は初期の子宮体がんです」 ブログに自らのがんを公表したのは、歌手の藤あや子さん(62)です。報道などによると、4月の人間ドックで異常な数値が見つかり、再検査でがんが判明。手術を終え...
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その瞬間に時間が止まりました…漫画家のやよいかめさん副鼻腔がんとの闘いを振り返る
2017年、風邪で鼻水が止まらなくなって「蓄膿症かな」と思っていたら、なんと「副鼻腔がん」でした。 夫が転勤の多い仕事で、その年も岩手から福島に転勤が決まり、引っ越し準備にあわただしい頃でした。鼻水や鼻づまりが治らないことで...
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アイスクリームが大腸がんの予後に影響? 死亡リスクが1.86倍
「大腸がん」は最近日本でも増えているがんのひとつです。その原因のひとつは食事だと考えられています。 中でも今、指摘されることが多いのが、加工食品の影響です。国際的に食品はそれが材料となる食材から、どのくらい加工されているかによ...
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また2カ月生き延びた…通院で定期検査を受けるがん患者の心境
2年ほど前に大腸がんの手術を受けたDさん(73歳・男性)のお話です。 定期の病院受診のため、寒いなか朝早く家を出ました。隣の空き家の庭の木が赤く咲き始めていました。「あるじなしとて春な忘れそ、か……」とつぶやいて、駅まで送っ...
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恩人のアドバイスがなければ…富田晶子さん乳がん闘病を振り返る
2019年11月、「初期の乳がん」で左乳房の部分切除をしました。 その1年くらい前から体調を崩して、咳が止まらなくなっていました。とにかく忙しい時期だったことは確かです。病院を受診すると「風邪」と言われ、薬を飲みましたが咳は...
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漢a.k.a.GAMIさんは全摘…膀胱がんは化学放射線療法で膀胱温存も
ラッパーの漢a.k.a.GAMIさんが膀胱がんの手術のため活動を休止すると報じられました。自らのインスタグラムによると、膀胱を全摘するといいます。そうすると、尿をためるところと尿の出口がなくなるため、切除した膀胱の部分を、切り取った...
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乳がんで左乳房全摘を経験した女優の小栗香織さん…手術を勧められても「即答はできませんでした」
左胸にがんが見つかったのは2016年春でした。その4~5カ月前に母親をがんで亡くしたばかりだったので、母に「こっちへ来なさい」と言われているのかな、と考えたりもしました。 35歳から、健康診断と一緒に毎年マンモグラフィー検査...