がん
-

人生初の海外学会だったボリビアでただただ白い湖に案内された
ずいぶん前、30年ほど前のことですが、ある大学の某教授から次のような依頼の電話がありました。 「ボリビア外科学会から特別講演を頼まれたのだけれど、他の学会と重なって自分は行けなくなってしまいました。君が行ってくれませんか? い...
-

朝潮に続きKANさんも…小腸がんをしっかり見つける検査の手順
心配ないからねー、君の想いが♪ シンガー・ソングライターのKANさん(本名・木村和=きむら・かん、享年61)が急逝され、ニュースなどでピアノのメロディーラインとともに大ヒット曲「愛は勝つ」が流れると、当時を思い出す方もいるでしょう。...
-

多発性骨髄腫の80代男性「打つ手がないなら点滴はやらないで自然でいたい」
その患者さんは、息子さんと2人暮らしの80代男性。2017年に多発性骨髄腫が分かり治療を受けていましたが、打つ手がなくなり、鎮痛剤による疼痛(とうつう)管理だけの対処となっていました。やがて通院も困難となり、私たちのところで在宅医療...
-

「治った~」という掛け声とともに患者たちとの体操が始まった
私と同級だったO君は、大学に入学して間もなく休学しました。当時、三浦綾子さんの「氷点」が1000万円懸賞小説に入選し、映画にもなるなど大きな話題となっていて、O君の休学は懸賞小説を書くためではないかというウワサもありました。 ...
-

膵臓がんで余命宣告された叶井俊太郎さん「本当に半年で死ねるんですね?」
「余命半年」と言われたのに半年以上たっても死なないから、「先生、話、おかしいじゃないですか。俺、ここに合わせて生きてきたのに、このあとどうすればいいの?」ってことは言いましたよ。 でも、延期しちゃってるのはしょうがないから、毎...
-

最新のがんマーカーは複数のがんを早期発見できる…名古屋大が発表
がん診断がまた一歩、進化しそうだ。今年9月、血液検査で複数のがんを早期に発見できる可能性が高い「がんマーカー」を発見したと名古屋大学が発表した。これまで使われてきたがんマーカーに比べて精度が高く、無症状の人でもがんを発見できるという...
-

X JAPANのHEATHさんは4カ月で急逝…大腸がんステージ4で延命できる可能性
谷村新司さん(享年74)、もんたよしのりさん(享年72)、BUCK-TICKの櫻井敦司さん(享年57)など、人気ミュージシャンの訃報が相次いでいます。 先週は、先月29日に55歳で亡くなったX JAPANのHEATHさんにつ...
-

「キノコががんに効く」は過去の歴史…かつて研究した友人の結論
高校で同窓だったB君が、小さな日本料理屋に連れて行ってくれた時のことです。小皿に3個、料理されたキノコがのっていました。私は「友人の田舎の庭にたくさん生えていたのと同じだ。これはきっとニワシメジだね」と言うと、お店の女将さんが、「昨...
-

【大腸がん検診】発見は1万人に6~10人…陰性でも安心ではない
大腸がんは、罹患率で男女とも2位ですが、総合では第1位(2019年)、日本人に最も多いがんです。 大腸がん検診は、簡単で安いということもあって、職場健診に加えている会社も多くあります。それが「便潜血検査」です。2日間にわたっ...
-

元大関・朝潮が67歳で急逝…小腸がんはカプセルかダブルバルーンの内視鏡でチェック
元大関朝潮の長岡末弘さんが小腸がんで亡くなったと報じられました。昨年から闘病されていたそうで、回復に向けて頑張っていたといいます。享年67。まだ若く、ご家族の悲しみが推察されます。 小腸は、胃と大腸の間にあって、十二指腸・空...
-

「がんだったとしても何もしない」…妻にそう宣言した知人から電話があった
小さな庭の、細い金網で囲った垣根に、アケビの伸びた枝、葉が絡まって、実が50個ほどなっています。アケビの実は割れ目ができて、皮は青、一部は茶色で、きれいな紫色もあります。実の中は白いゼリー状で、小さな種が無数にあります。このゼリーを...
-

【子宮がん検診】発見は1万人当たり2人…自覚症状が乏しく発見が遅れやすい
子宮がんは、子宮の入り口付近にできる「子宮頚がん(頚がん)」と、子宮本体にできる「子宮体がん(体がん)」に分けられます。 体がん患者は20代から徐々に増え始め、50~60代がピークです。一方、頚がんは20歳を過ぎる頃から急増...
-

免疫チェックポイント阻害薬でがんが消えて5年経過…本人も周囲も驚き、喜んだ
進行したがんでも、手術後再発なく5年を過ぎると、医師からこのような言葉をかけられる場面が多いのではないでしょうか。 「おめでとう。良かったですね。もう、再発することはないと思います」「これまでのように、定期の検査は必要ないでし...
-

【乳がん検診】受診者1万人でがん発見は30人 40歳以上は2年に1回推奨
乳がん検診の対象者は40歳以上、2年に1回の受診が推奨されています。項目は医師による問診と、乳房X線検査(マンモグラフィー)です。乳房を板で挟んで、薄くのばした状態で撮影します。人によってはかなり痛いらしく、それが嫌で乳がん検診を受...
-

肉食をやめれば胃がんにならない? リスクが59%低下するとの報告も
胃がんは日本人に多いがんとして知られています。その大きな原因のひとつはピロリ菌の感染です。井戸水などを原因としてピロリ菌という細菌の感染が胃の中で起こり、それが続くことで胃がんになるのです。幸い最近はピロリ菌の検査が普及して、抗生物...
-

がん治療と仕事の両立…厚労省プロジェクトへの参加で社長の意識改革を
高齢化が進むいま、がんは避けて通れない病気です。男性は3人に2人、女性は2人に1人ががんになります。そこに定年延長も重なり、現役世代ががんになるケースは少なくありませんが、内閣府の調査は心もとない現実を浮き彫りにしました。 ...
-

前立腺がんだった知人が急に亡くなったという知らせが届いた
もう、10年はお会いしていないOさん(75歳・男性)ですが、「半年ほど前に某病院で前立腺がんと診断され、尿道カテーテルを入れて蓄尿の袋を持って通院している」と、ご家族から聞きました。ご自身ではいろいろ大変と思いますが、治療法はさまざ...
-

【肺がん検診】発見は1万人に3人…低線量肺がんCT検査の希望者が増えている
肺がん検診の対象者は50歳以上、毎年1回受けることが推奨されています。内容は胸部レントゲン撮影なので、職場健診を受けている人は、別途受診する必要はありません。 ただし、受診前に問診票を渡されます。痰に血が混じるなどの自覚症状...
-

認知症とがんを併発するとどんな問題が生じる? 備えておくべきこと
近年よく見られるのが、認知症とがんの併発です。健康診断でがんの疑いがあると指摘され大きな病院で精密検査を行う中で、認知症も同時に発見されるケースが少なくありません。実際、日本では一般病棟における認知症患者の割合は2割、療養病棟では6...
-

倉田真由美さんの夫は2度経験…がんの誤診を防ぐための患者の工夫
患者さんの病気をきちんと診断することが医師の役目ですが、必ずしも十分に役目を果たせないこともあります。そんな現実を伝えたのが、漫画家の倉田真由美さん(52)です。 夫で映画プロデューサーの叶井俊太郎氏(56)に黄疸の症状が見...
-

子宮頚がんワクチン…男性の接種も費用負担が減るかもしれない
今年9月、東京都の小池百合子知事が、子宮頚がんワクチン(HPVワクチン)接種を男性が受ける際は自費となることについて、「男性のがん予防や集団免疫の効果が期待でき、区市町村への支援を検討する」と述べ、男性への接種費用の補助も考えておら...
-

早期乳がんと診断されたら… 「再発スコアプログラム」が保険適用になった
9人に1人──。これは、女性が生涯に乳がんに罹患する率だ。罹患率の高さに加え、乳がんは若い年代で発症することもある。根治を目指しつつ、生活のQOLをできる限り下げない治療法を選びたい。その上で、強い味方となる検査プログラムが、9月1...
-

【胃がん検診】内視鏡検査の胃がん発見率はバリウム検査の2.5倍
対策型の胃がん検診は50歳以上を対象に、原則として2年に1度のタイミングで受けることが推奨されています。 胃がん検診といえば、以前はバリウム検査が定番でした。いまはバリウムと内視鏡のどちらかが選べるようになっています。費用は...
-

新田恵利さんが夫の悪性リンパ腫を告白 SNSでのがん告知も励みになる
タレントの新田恵利さん(55歳)が、女性誌「美ST」で悪性リンパ腫を患うご主人との闘病ぶりについて語った記事が話題です。「自分が脳動脈瘤と言われた時はわりとすんなり受け入れられたのですが、いざ病気になるのが夫だと、すぐに受け入れるこ...
-

妻が乳がんと言われ…ほとんど覚えていない同級生から電話がかかってきた
ある日、自宅に電話がかかってきました。 「同級生の○○です。覚えてる? 以前、入院していた親戚のことで、相談いただいたことがあるのだけれど……」 「○○君?」 だんだん思い出してきた。 「じつは妻のことで…...
-

「がんは50歳以上の病気」は古い?40代前に診断されるケースが増加
小児で発症する一部のがんを除けば、がんは50歳以上で診断されることが多いと考えられています。そのため、多くのがん検診も50歳以上で推奨されているのです。しかし、最近は若い年齢で診断されるがんが増えていることが、世界的な問題となってい...
-

堀ちえみさんは実践 “一がん息災”…実は「無病」より長生きできる可能性も
がんをつらい病気と受け止める方は、少なくありません。私も膀胱がんを自分で見つけた直後はショックでしたが、今は“一がん息災”と前向きにとらえています。そんな“一がん息災”の典型が、タレントの堀ちえみさんでしょう。 2019年に...
-

がんの治療はなくなってもその人の人生が終わったわけじゃない
「体調はどうですか?」(私) 「歩くのもやっと。食事も寝たまま食べることが多いです。本人は大丈夫だって言ってるんだけど」(夫) 2020年2月から当院で在宅医療を開始されている95歳の女性は、骨髄異形成症候群と慢性心不全...
-

88歳の夫を86歳の妻が介護…いつまでがんばればいいのか
ご近所の老夫婦のお話です。ある日、88歳の夫が突然自宅で倒れ、意識のない状態で救急病院に運ばれました。急性心筋梗塞でした。幸い一命を取り留め、意識も回復。徐々に一般状態が良くなり、医師からは「退院して自宅での生活が可能」と言われまし...
-

注目の前立腺がん新検査「phi」で何がわかる? 2021年から保険適用に
前立腺がんの診断に役立つ新たな指標として注目されているのが、「プロステートヘルスインデックス(phi)」だ。2021年11月から保険適用となっている。どういうものなのか? 「佐々木クリニック泌尿器科芝大門」の佐々木裕院長に聞いた。 ...
