感染症
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【とびひ】感染力が強いので浴槽・タオル・衣類の共有は避ける
「とびひ」とは細菌による皮膚の感染症の俗名で、正式な病名は「伝染性膿痂疹」といいます。健康な皮膚は肌のバリアー機能によって細菌から守られていますが、虫刺され、引っかき傷、アトピー性皮膚炎などで肌のバリアー機能が低下した箇所から、黄色ブ...
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11歳男児のワクチン接種後死亡を新たに厚労省が報告 3回目当日に浴槽で発見
厚労省は今月16日、新型コロナワクチンの接種と副反応との関連性を議論する専門部会を開催した。なお、今回から接種後死亡の報告の仕方を改め、評価件数のみの発表となった。アストラゼネカ社製は9月30日で使用が中止されている。 同会...
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帯状疱疹の原因はコロナワクチン?米国の研究チームが報告
新型コロナウイルスワクチンを接種した後に、帯状疱疹を発症したとされる症例が報告されています。帯状疱疹は、水ぼうそうと同じヘルペスウイルスによる感染症で、帯状に広がる皮膚の発疹が特徴です。 このウイルスに初めて感染した場合、水...
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コロナ治療では高価な新薬が注目されるが…安全性が高く安価な胆石の薬で撃退できる?
新型コロナウイルス感染症には、今のところ特効薬といえるような薬はありません。せいぜい重症化の予防や、少し早く症状が改善する、という程度の効果のある薬があるだけです。しかも新薬は非常に高価です。今はまだ医療費が公費なので、患者さん個人...
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コロナワクチン副反応救済 新たに5件の死亡一時金、9件の医療費を認定
厚労省は12月12日に「第154回疾病・障害認定審査会感染・予防接種審査部会」を開催した。新型コロナワクチンによる健康被害救済について請求のあった20件審議し、14件を「ワクチン接種によって起きた可能性が否定できない」として救済を決...
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【水虫】ステロイドの塗り薬を使って悪化するケースがある
先日、誤った治療によって症状が悪化してしまった水虫の患者さんを見かけました。水虫は、白癬菌という真菌(カビ)に感染することにより発症する皮膚疾患です。以前にもお話ししたように、抗真菌薬の軟膏や飲み薬を用いて根気強く治療する必要があり...
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仏大統領は無料配布を宣言も…梅毒はコンドームでは防げない
年末に向けて感染者数が増えてきた。8日の新規感染者数は13万2989人となった。警戒は必要だが、インフルエンザ並みの死亡率となったいまは、過度に騒ぐことなく正しく恐れたい。私たちができる感染症対策は変わらない。人混みを極力避ける、飛...
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【エキノコックス症】幼虫を完全に死滅させる駆虫薬はなく予防が重要
「エキノコックス症」はエキノコックス属条虫の幼虫(包虫)に起因する疾患です。日本では北海道のキタキツネが主な感染源で、糞中にエキノコックスの虫卵が排出され、ヒトにはその虫卵が手指、食物、水などを介して口から入ることで感染します。また、...
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コロナを5類に引き下げ検討 変えるべき「意識」と磨き続けたい「行動」
政府が新型コロナを2類相当から季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げる方向で検討しているという。感染症は重症化リスクや感染力に応じて1~5類に分類されている。2類は国や自治体が、入院勧告、就業制限、外出自粛などを要請することが可能...
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【便の着色】黒色便の原因は薬なのか出血なのか 慎重な判断が必要
前回は尿の着色について取り上げました。では、「便」はどうなのでしょうか? 小児のロタウイルス感染における特徴として白色便が出ることがありますが、医薬品によって便が着色するケースもあります。 有名なのは鉄剤による黒色便...
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コロナワクチン副反応 厚労省が新たに111人の医療費・医療手当を認定
厚労省は24日、新型コロナワクチンによる健康被害救済を審議する専門部会を開催した。今回は死亡事例請求の審査はされず、131件の医療費・医療手当の請求が審議された。そのうち111人に「ワクチン接種によって起きた可能性が否定できない」と...
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新型コロナに感染したら3~6カ月は「血栓症」に注意すべし
11月に入って新型コロナウイルスの感染者が再び増え始め、「第8波が始まった」との声があがっている。23日には全国で13万3095人の新規感染者が確認され、115人が死亡したと発表された。現在の主流になっているオミクロン株「BA.5」...
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【尿着色】薬だけではなく病気が原因で色が変化するケースも
前回、抗生物質(抗菌薬)の使用によって尿が着色するケースがあるというお話をしました。 尿への着色が知られている医薬品には、前回取り上げた抗菌薬のセフォゾプラン(赤色~濃青色尿)やミノサイクリン(黄褐~茶褐色、緑、青色尿)以外...
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寒くなるからこそ「換気」の意味を考える アイスホッケー会場の教訓
新型コロナ感染の急拡大が始まった。第8波の声も聞かれるようになり、季節性インフルエンザとのダブル感染への懸念も広がっている。行動制限や渡航制限の緩和により大勢の人が行き交うことにより感染機会が増えたせい、との声もあるが、気温が下がっ...
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新型コロナ対策で“不誠実な行動”をしていた米国成人は4割以上いた
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためには、手指衛生の励行やワクチンの接種、不要不急の外出を避ける、感染判明後は自宅療養に徹するなどの方法が効果的です。ただし、一連の行動を継続的に実施することは日常生活に小さくない負担や不自由を強い...
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梅毒の新規感染1万人超で気になる感染経路 性風俗従事者と利用者はどのくらいいるのか
梅毒の感染拡大が続いている。10月23日までの集計で1万141例と感染症法が施行された1999年以降初めて1万例を超え、2021年の同時期の6031例の1.7倍と高水準となった。新規感染者を男女別に見ると、男性6704例、女性343...
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【紫色尿バッグ症候群】増殖した腸内細菌が原因で尿が紫色に変色
「紫色尿バッグ症候群」という名称を耳にしたことがあるでしょうか。文字通り、採尿バッグ(蓄尿バッグ)内の尿が紫色に染まる現象です。私も20年ほど前、初めて見た時は「いったい何の病気なんだ?」と、かなりびっくりしました。紫色尿バッグ症候群...
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米国では5人に1人がコロナ後遺症…治療薬パクスロビッドが効果ありとの研究結果が話題
アメリカで最も普及しているコロナ治療薬パクスロビッドが、後遺症にも効果ありという研究結果が発表され、話題を呼んでいます。 コロナ後遺症は、感染後3カ月以上症状が続くことを指し、心臓疾患や呼吸障害などの身体の症状から、思考や集...
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「BA.5」対応ワクチンの女性2人含む接種後死亡は1909件 厚労省が報告
厚労省は今月11日、新型コロナワクチンの接種と副反応との関連性を議論する専門部会を開催した。 同会に提出した資料によると、予防接種開始(2021年2月17日)から22年9月4日までに新型コロナワクチン接種後の死亡として報告さ...
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「紅茶うがい」を習慣化させてコロナ、インフルエンザ対策
「仕事と人生に効く教養としての紅茶」(PHP研究所)という本を、著者である紅茶&アフタヌーンティー研究家の藤枝理子さんから送っていただいた。9月27日発売後、即重版になったという話題の本だ。 藤枝さんによれば、紅茶は五感で楽し...
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度重なる緊急事態宣言で日本人は“コロナ疲れ” 都道府県をまたいだ移動量を解析
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、日本では4回にわたる緊急事態宣言が発令されました。宣言が発令されている間は、不要不急の活動や移動の自粛が求められ、飲食店には時短営業が要請されました。また、リモートワークの推進や大規模イベントが相...
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コロナワクチン接種後死亡 新たに6人の補償を決定し計10人に
新型コロナワクチンの健康被害を審査する厚労省の「第153回疾病・障害認定審査会 感染症・予防接種審査分科会」が7日に開催され、新たに6人の死亡一時金(4420万円)と葬祭料(21万2000円)の請求が認められた。これにより死亡一時金...
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【褥瘡(床ずれ)】薬で解熱しても発熱を繰り返していた原因は腰にあった
以前もお話ししたように、感染症、悪性腫瘍、膠原病は3大不明熱疾患と呼ばれ、感染症では結核や感染性心内膜炎などが不明熱の原因として知られています。 以前に、こんな患者さんがいらっしゃいました。たしか、80代くらいだったと記憶し...
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コロナ感染者が再び増加中「サッカーW杯」をどう乗り切るか
新型コロナ感染者が再び増えている。全国の新規陽性者数は10月10日の1万3040人から、11月3日には6万7473人となった。重症者数は134人から146人と微増だから、大慌てする必要はないが、年明けに学校や国家資格などの受験を控え...
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この冬こそ、コロナとインフルエンザのW流行リスク…受験家族はどうするべきか
この冬、懸念されているのが新型コロナと季節性インフルエンザのダブル流行だ。行動制限の緩和と海外からの観光客増加でそのリスクが高まっているからで、政府も1日最大75万人の感染者が出る可能性を示している。 そんな中、とくに気にな...
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【薬剤熱】抗菌薬が原因で起こるケースが約3分の1を占める
前回、原因不明の発熱が起こる感染性心内膜炎についてお話ししました。ただ薬剤師としては、不明熱というとまず頭に思い浮かぶのが「薬剤熱」です。 薬剤熱はその名の通り、薬剤が原因で引き起こされる発熱のことです。特異的な所見がないた...
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コロナワクチン副反応 厚労省が新たに100人の医療費・医療手当を認定
新型コロナワクチンによる健康被害を審査する厚労省の「第13回感染症・予防接種審査分科会新型コロナウイルス感染症予防接種健康被害審査部会」が去る27日に開催された。 今回は死亡事例の請求の審査はされず、118件の医療費・医療手...
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今冬は「フルロナ」にご用心!
今年もインフルエンザが世間を騒がせる季節が近づいてきた。日本ではここ2年間続けて流行していないことで、この冬も大丈夫だと安心している人が多いに違いない。しかし、実際にははたしてどうなのか? 専門家に聞いてみた。 ■今年はインフ...
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コロナ予防のためのマスクは、オミクロン流行期では効果減弱 米国で研究結果
マスクの着用は効果的な感染対策のひとつだと考えられています。マスクを着用することで、ウイルスが含まれた飛沫の吸入を減らせるだけでなく、ウイルス感染者から発せられる飛沫の拡散も減らせるためです。 新型コロナウイルスについても、...
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2022年1月発売開始の新梅毒治療薬「ステルイズ」とはどんな薬なのか
梅毒患者の急増で注目されているのが、今年1月に発売開始された、長時間作用型のペニシリン製剤「ステルイズ」(一般名ベンジルペニシリンベンザチン水和物)だ。日本性感染症学会は発売後、「性感染症診断・治療ガイドライン2022」を追加改定し...