著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

コロナ治療では高価な新薬が注目されるが…安全性が高く安価な胆石の薬で撃退できる?

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルス感染症には、今のところ特効薬といえるような薬はありません。せいぜい重症化の予防や、少し早く症状が改善する、という程度の効果のある薬があるだけです。しかも新薬は非常に高価です。今はまだ医療費が公費なので、患者さん個人の負担はありませんが、今後は高額の医療費が請求される可能性もあります。

 それでは、これまでにあるような安価な薬で、新型コロナに有効な治療薬はないのでしょうか?

 今年のネイチャーという一流の科学誌に、注目すべき研究データが発表されました。新型コロナウイルスは人間の細胞の表面にある、ACE2というタンパク質に結合して、細胞の中に入ります。そのウイルスの入り口であるACE2を働かなくしてウイルスが細胞に入らないようにする作用を、他の病気の治療薬として古くから使用されている薬が持っていることが明らかになったのです。

 その薬は「ウルソ」という名前の胆石や肝炎の治療薬で、肝臓や胆のうの病気には広く使用され、安全性が高く何より安い薬です。今回の研究は主に動物実験などによるもので、人間に対する実際の有効性はまだ分かりませんが、この薬を常用している人は新型コロナが重症化しにくい、という報告もあります。胆石の薬に新型コロナを撃退する可能性があるかもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍J髙橋宏斗サイドがドジャースと“濃厚接触”!来オフ移籍は「十分ある」の怪情報

  2. 2

    “OB無視”だった大谷翔平が慌てて先輩に挨拶の仰天!日本ハム時代の先輩・近藤も認めるスーパースターの豹変

  3. 3

    橋下徹氏がまともに見える皮肉…米イラン攻撃で馬脚を現した「御用文化人」の逃げ腰と保身

  4. 4

    自民が予算委で“高市封印シフト” 首相が答弁から逃げ回るトンデモ事態にSNSで批判殺到

  5. 5

    競泳アイドル池江璃花子の初ロマンスに見えてくる「2つの夢」…りくりゅうに続くメダルともうひとつ

  1. 6

    元横綱照ノ富士が“弟子暴行”で角界に大激震! 転籍組との微妙な関係、燻っていた「無理やり改名」の火種

  2. 7

    「タニマチの連れの女性に手を出し…」問題視されていた暴行“被害者”伯乃富士の酒癖・女癖・非常識

  3. 8

    Adoの初“顔出し”が話題 ミステリアス歌手の限界と20年非公表の「GRe4N BOYZ」との違い

  4. 9

    日テレの音楽番組は終了も、有働由美子は黒柳徹子の後を継ぐ対談番組の有力候補か

  5. 10

    高市首相側の関与はあったのか? 暗号資産「サナエトークン」が大炎上! 金融庁が調査を検討