著者インタビュー
-
「神学の思考」佐藤優氏
タイトルの「神学」とは、キリスト教のことを指す。その神学が内包する思想は、究極の実用、生きていくために大きな助けになるという。 「今、キリスト教徒は全世界に21億人おり、キリスト教の思想や発想…
-
「境界の民」安田峰俊氏
ファッションも話し方も、日本の普通のかわいい女子学生に見えるハウさん。彼女の父は1980年にベトナムから難民船で日本に来た。美香さんは父が日本人、母が中国人で日本国籍。日本の公立校と中華学校に学んだ…
-
「板東英二の生前葬」板東英二氏
「終活」という言葉が盛んに取り沙汰され、人生の終わりをどう迎えるかは誰でも考えること。その場合、死を考え、遺言を残すというのがもっとも一般的で、生前葬は聞き慣れない。バラエティー番組などで活躍する著者…
-
「若者はなぜ『決めつける』のか」長山靖生氏
「どうせ、変わらない」「僕らの世代は損をしている」――。若者のそんなネガティブな言動の背景には、理由があると著者はいう。 「どの世代も、いろいろな“決めつけ”をするものです。なかでも、ゆとり世代…
-
「犬たちの明治維新 ポチの誕生」仁科邦男氏
吉田松陰の黒船密航を阻んだ者。ペリー艦隊が帰国時に乗船させた者。西南戦争で西郷隆盛と共に出陣した者。これ、すべて人ではなく“犬”である。幕末・明治維新をテーマにした本は無数にあるが、犬を切り口に丹念…
-
「日本の『運命』について語ろう」浅田次郎氏
「ぼくらの世代以降は、歴史を正しく教わっていません。近現代は授業でやらなかったし、最近は高校の日本史が選択科目になっている。従軍慰安婦も靖国神社も、何のことかわからない人が多くなってしまいました。でも…
-
「透明カメレオン」道尾秀介氏
ラジオのパーソナリティーの恭太郎が行きつけのバーで飲んでいた時、びしょ濡れの美女、恵が飛び込んできて、「コースター」とつぶやいた。だが、常連客の百花は「殺した、って言ったんじゃないのかな」。恵の、ウ…
-
「インターネット・ゲーム依存症」岡田尊司氏
スマートフォンの普及によって、どこでもインターネットゲーム(ネトゲ)ができるようになり、ラインやフェイスブックも頻繁にチェックするので、子どもたちの寝床は不夜城になった。 「いま日本で起きてい…
-
「反<絆>論」中島義道氏
東日本大震災直後から、<絆>という言葉は特権的地位を獲得し、多くの日本人が<絆>の旗印のもと、“被災者のために行動を起こしたい”と考えた。しかし、哲学者である著者は、この風潮に疑問を投げかける。 …
-
「ブルース」桜木紫乃氏
物語は、落ちぶれた社長夫人が目に留めた新聞の訃報記事、「影山グループ代表・影山博人(享年52歳)」から始まる。著者には珍しく、男が主人公だ。 「私が描く男は、女々しくてだらしない男ばかりと言わ…
-
「狂信者」江上剛氏
フリーライターの堤慎平は、湯浅晃一郎に請われて彼が率いるユアサ投資顧問会社に入社した。厚生年金基金の運用をしているはずの会社で堤が見たのは、天下りの役人の斡旋によって国民の年金基金が吸い寄せられ、消…
-
「“町内会”は義務ですか?」紙屋高雪氏
「書名の問いの答えは、ノーです。町内会(自治会)は強制加入ではありません。任意加入のボランティア団体というイメージに近いものです。実は、町内会からの脱会の自由(会費を払わない)があるかどうかをめぐって…
-
「『おひとり』を不安0で生き抜く女子貯金」横山光昭氏
ひと昔前は、男女ともに「結婚することが前提」だったが、今は独身で将来を見据える時代である。 「シングルである程度、自由だからこそ油断し、浪費の誘惑に負け、貯金できない女性が多いです。特に実家暮…
-
「つちくれさん」仁木英之氏
遺跡の発掘中に何千年か前の棺が発見された。フタを開けたら出てきたのは死んで間もない美女の死体! しかも卑弥呼の時代の衣服を身に着けている。この面妖な事件の謎を解くのが元刑事・福沢登と、〈つちくれさん…
-
「『最後の恋』に彷徨う男たち」亀山早苗氏
著者は、近頃“アラフィフ”の男性たちから「恋がしたい」という言葉を頻繁に聞くようになったという。 「女遊びがしたいとか、若いオネーチャンをモノにしたいという話ではなく、頬を染めながら、“恋がし…
-
「死ぬならボケずにガンがいい」新見正則氏
医者が書いた本は基本的に読後、自責の念に駆られるものが多い。~すべきだ、~してはいけないと不摂生な人間にとっては耳の痛い文言ばかり。ところが、この本はとにかく底抜けに明るくて、説教くささがまったくな…
-
「農的な生活がおもしろい」牧野篤氏
「今、多くの人たちがこの社会の中で生きづらさを感じています。右肩上がりの時代は、時間がかかっても人もモノも育てようという風潮でした。金融資本主義になった現在は、育てるのではなく、今すでに手にしている者…
-
「老いた親とは離れなさい」坂岡洋子氏
「親の介護をひとりで抱え込んでいる人たちに、共倒れになる前に『親から離れなさい』と伝えたいんです。施設に入れることや他人の助けを借りることも介護だと思わなきゃ。施設に入れば栄養的にいい食事を食べられる…
-
「妻恋坂情死行」鳥羽亮氏
剣豪小説の大家による最新作は、新境地となる恋愛小説。江戸を舞台に描かれる、悲恋の底に沈む若き侍の物語だ。 「長い間剣豪小説を書いてきましたが、何か新しい作品に挑戦してみたいと思っていた頃、歌舞…
-
「大丈夫だよ!心配ないから マグネシウム社会の未来」小濱泰昭氏
「温暖化、異常気象、化石燃料の枯渇、放射能の問題など、地球は悲鳴を上げつつあるわけですが、それらが危険水域に達する前に、どこかで方向転換して地球を本来の環境に戻さねばなりません。じゃあ、その方法はある…