著者インタビュー
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「虹のふもと」堂場瞬一氏
多くの警察小説を手掛ける著者だが、執筆活動のもうひとつの軸となっているのがスポーツ小説。中でも定評があるのが、野球小説だ。 「私が描く野球小説では、若さあふれる高校球児やプロ野球のルーキーが主…
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「家飲みを極める」土屋敦氏
家飲みのつまみの定番といえば、枝豆、オニオンスライス、ポテトサラダだが、こうした一見、簡単そうに思えるつまみこそ、手間暇をかけるべきだ、と著者は言う。 「シンプルなつまみこそ奥が深いんです。魚…
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「貧困世代」藤田孝典氏
「私は大学で教員をやっていますが、ここ数年1限、2限に来られない学生が増えています。理由は生活費を稼ぐために毎日、深夜労働しているからなんですね。奨学金を借りればと思うかもしれませんが、学費は高騰して…
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「会社に頼らないで一生働き続ける技術」井上久男氏
大企業でも先行き不安を覚える時代。「この会社にずっといていいのか」と悩むサラリーマンも多い。 「40歳定年」というセンセーショナルな文言が躍るこの本は、本紙連載をまとめた一冊だ。 「決し…
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「大きくなる日」佐川光晴氏
札幌の養護施設で暮らす少年たちがたくましく育っていく姿を描いた、「おれのおばさん」シリーズで知られる著者の最新作。今作は、4人家族の横山家の長男にして末っ子・太二の保育園から中学卒業までの日々を中心…
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「シニア左翼とは何か」小林哲夫氏
昨年の安保法制への反対行動では、SEALDs(シールズ)の若者たちが話題になった。 今も彼らのメッセージがさまざまな反響を呼んでいる。 「実は、どの集会に行っても、年配の方たちが多かったん…
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「期限切れのおにぎり」鈴木哲夫氏
「ひとことで言えば、危機管理の基本は『現場主義』に徹することです。法律や制度やしがらみなどは一切無視してでも、すべて『現場』の判断に任せるというのが、大災害で危機管理に直面したトップたちの共通の教訓で…
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「原節子の真実」石井妙子氏
“永遠の処女”とうたわれ、昭和の日本人にもっとも愛された女優・原節子。全盛期に忽然と銀幕を去り、以降50年以上にわたり世間にその姿を見せなかった伝説の女優は、昨年末、95歳でその生涯を閉じた。 …
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「国家戦略特区の正体」郭洋春氏
安倍政権が成長戦略の柱にする国家戦略特区は、東京圏、関西圏、愛知県、福岡・北九州市など10の指定地域を、「世界で一番ビジネスがしやすい環境」にするというものだ。 「そもそも特区というのは、資金…
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「観察する男」想田和弘氏
テーマや被写体に関するリサーチや打ち合わせをせず、台本やナレーション、説明テロップやBGMなども使わない。予定調和を求めず、ただひたすら対象を観察して撮影してドキュメンタリーを作る。それが著者・想田…
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「雇用崩壊」森永卓郎氏
国税庁による2014年の「民間給与実態統計調査」では、日本国民の平均年収は415万円。 しかし、これはごく一握りの高所得者が平均を引き上げている結果であり、実際に最も人数が多い層が年収300…
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「漱石のことば」姜尚中氏
「若いうちは夢中になった太宰治や芥川龍之介は、ある年齢に達すると読み直そうという気になりません。ぼくは熊本なので、夏目漱石は小学生のときから馴染み深かったのですが、高校時代、引っ込み思案になった頃から…
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「熟年売春」中村淳彦氏
全国で30万~40万人存在するといわれる風俗嬢や売春婦の過半数は、30歳以上の熟女だという。 「2000年ごろにアダルト業界では人妻や熟女が流行し、今までの上限年齢がなくなりました。ごく普通の…
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「スマホ老眼は治る!」荒井宏幸氏
40代に入ったあたりから初期症状を感じる人が増えてくる老眼。いつものように手元の書類に目を通そうとすると、文字がぼやけて読みにくい。“ついに俺も老眼の年齢か……”と、落ち込む出来事だ。ところが近年、…
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「日本人はどこから来たのか?」海部陽介氏
日本人の祖先は明石原人である――。学生時代に、授業でそう教わった諸兄は多いのではないだろうか。しかし――。 「違います。かつて日本人のルーツなどといわれた明石原人は、その後の調査で歴史時代の人…
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「ラストキャリア」谷川史郎氏
50代になると、「定年」「老後」の文字がちらつき始め、焦燥感を抱く人も多いだろう。「自分はこのまま終えるのか? もっとできることがあるのではないか」と。 「民間企業でキャリアを積んだ50代以降…
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「EU消滅」浜矩子氏
難民問題に揺れるEU。昨年11月にパリで起きた同時多発テロは人々を震撼させ、難民政策の見直しや域内の移動制限を求めるなど、加盟国間での不協和音を高まらせる要因となっている。しかし、EUの足並みの乱れ…
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「限界マンション」米山秀隆氏
日本各地で今、管理されていない空き家の増加が社会問題となっている。総務省の調査によれば、2013年の空き家戸数は全国で820万戸。前回調査の2008年と比較すると63万戸も増加し、その内訳では一戸建…
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「名著の読書術」樋口裕一氏
予備校で小論文を指導し、学習参考書が100冊以上という「小論文の神様」が、読書術の本を出した。 「実はこの本は、自分より年上の中高年の方たちを思い浮かべながら書いたんです。今まで時間がなくて読…
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「なぜニワトリは毎日卵を産むのか」森誠氏
一日が目玉焼きで始まる人は、結構多いのではないだろうか。庶民の重要な栄養源の卵で一冊の本を書いてしまったのが、静岡大学名誉教授の森氏だ。専門の家禽の産卵生理の内分泌学的研究というカターい話だけでなく…
