「読んだら忘れない読書術」樺沢紫苑氏

公開日: 更新日:

 ある本を読んで「面白かった」という印象は持っても、どんな言葉が心に残り、どのあたりが役に立ったかと聞かれると、明確には答えられない人が多い。おそらく何時間もかけて読んだであろう本の内容を“何となく”でしか覚えていないとは、これほどもったいないことはない。

「覚えていないということは知識として定着していないということであり、簡単に言ってしまえばその読書は何の役にも立っていないことになります。このような読書をしていては、年間100冊読んだとしても自己成長にはつながりません」

 本書では、“読んだつもり”で終わらせない、忘れないための読書術を伝授している。

 大切なのは、内容の“アウトプット”を行うことだ。さまざまな脳科学研究を集約すると、最初のインプットから7~10日以内に3~4回アウトプットすることで、情報が脳に定着するそうだ。

「読書はただ文字を追って読むのではなく、読みながらメモを取ったり、本にマーカーでラインを引いてしまうことです。さらに、本の内容を家族や友人に話すこと。相手が読みたくなるぐらい説明ができることが理想です。そして、本の感想や心に残った名言などを、SNSやブログに書くことです。これらのアウトプットを行えば、本の内容を記憶する効率が格段に上がります」

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?