「沈みゆく大国アメリカ〈逃げ切れ!日本の医療〉」堤未果氏

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「アメリカで長く取材してきましたが、父の入院で初めて日本の医療に向き合い、日本の国民皆保険のすばらしさに気づかされました。健康保険証1枚あれば、いつでもどこでも、少ない自己負担分で医療を受けられます。アメリカでは200万円はする盲腸手術も日本では9万円程度。そんなことは日本人には当たり前なのですが、これは世界から羨ましがられる、数少ない日本の宝なんですね」

 1961年、国民皆保険が成立し、会社員、公務員、自営業者やその家族、無業者も保険に加入するようになったが、こうした公的保険は世界でも珍しい。また、1カ月間に負担する医療費の上限が決まっていて、それ以上の医療費は国が負担する「高額療養費制度」も、世界が嫉妬するシステムだ。

 ところが、そのありがたみを忘れている間に、じわじわとアメリカの強欲資本主義が日本を狙い、じわじわと扉を開けてきた。

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