「親子共依存」尾木直樹氏

公開日: 更新日:

 大人になった娘や息子と一緒に買い物や旅行に行く仲良し親子が増えている。だが、これはほほ笑ましい光景では決してない。〈親子共依存〉というビョーキなのだ。この現象に警告を発する衝撃の書だ。

「今、大学生が急激に幼児化しているんですよ。入学式だけでなく、履修届の説明会にも親が出席するし」と、著者。

 就活でも、LINEで母親に面接の服装チェックや会場への行き方まで指示してもらう学生がいるというから何をか言わんや、である。

「昔なら中学生のころに反抗期があって親から自立するのに、今はがんこ親父がいなくなって反抗期がないまま大人になる人が多いのね」

 それどころか、とんでもない親子が増えている。

女性タレントがテレビで、今でもパパと一緒にお風呂に入ると言うのを聞いて、びっくりしました。所属事務所の人がこの発言を削除すると思ったら、そのままオンエアされたんですよ。こういうことがおかしいと思っていないのね。性的な自立、社会的な自立がまったくできていない。6歳以上の異性の子どもと一緒にお風呂に入るなんて、アメリカでは犯罪行為ですよ」

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし