著者インタビュー
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「首都水没」土屋信行氏
「この夏、各地で集中豪雨による被害が発生しましたが、それでも、ほとんどの人は、東京に洪水が来るとは思っていません。地震については、いつか来るぞとみんなが言い、防災グッズも地震を想定しています。ところが…
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「誰がタブーをつくるのか?」永江朗氏
「日本は自由の国だ」と、多くの人が思っている。北朝鮮などの報道を見るたびに、報道や言論の自由がないなんてひどい国だと同情することだろう。 「確かに、日本は自由な国です。しかし、その自由は“そこそ…
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「妊活カップルのためのオトコ学」小堀善友氏
不妊で悩む夫婦は増えている。不妊治療に関する書籍も出ているが、多くは女性の不妊治療がメーンだ。男性不妊、特に射精障害について詳しく解説した本はほとんどないといってもいい。 「“不妊症は女性の病…
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「『健康第一』は間違っている」名郷直樹氏
日本は世界一の長寿国。2013年には日本人の平均寿命は男性が80・21歳、女性は86・61歳となり、男女いずれも過去最高を更新している。これはもちろん素晴らしいことだが、一方で私たちの身の回りは“健…
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「娼婦たちから見た日本」八木澤高明氏
神奈川県横浜黄金町、三重県渡鹿野島、沖縄県真栄原。かつては「ちょんの間」と呼ばれる売春施設が立ち並び、周囲の飲食店や商店は栄え、活気づく色街だったが、今は見る影もない、廃虚と化した街もある。 …
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「検証・法治国家崩壊」吉田敏浩氏
本書の共著者のひとり新原昭治氏が、2008年、アメリカ国立公文書館で秘密文書を発見した。それは、1959年3月30日、砂川事件の東京地裁で「米軍駐留は憲法違反」とした判決に対する、アメリカからの圧力…
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「電子立国は、なぜ凋落したか」西村吉雄氏
日本にとって電子産業は、自動車産業と並ぶ外貨の稼ぎ頭だった。しかし、現在でも12兆円の貿易黒字を確保している自動車産業と比較し、電子産業の凋落は甚だしい。 「1990年ごろには10兆円近かった…
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「ルポ 介護独身」山村基毅氏
非婚、少子化、超高齢化社会、そして2000年にスタートした介護保険による「介護の在宅化」の流れが加速する中で、独身者が親を介護する「介護独身」が、今、急激に増えている。本書は、新しい社会問題になりつ…
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「放射能汚染とリスクコミュニケーション」天笠啓祐氏
「今、福島の保健師さんたちが帰還政策の最前線で苦悩しています」 リスクコミュニケーション、略して「リスコミ」が、福島に住民を帰還させようという政策とセットで進められている。 「原発事故に…
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「リオとタケル」中村安希氏
70年代から90年代にかけてアメリカの演劇界でデザイナーとして活躍し、今なお人々からの信頼厚いリオとタケルというゲイカップルを追ったノンフィクションである。 「リオは私の学生時代の恩師で、とに…
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「男子の貞操」坂爪真吾氏
「問題は<セックスに至るまでの出会いがない>ことではなく、そもそも今の若者に<セックスをする動機づけがない>ことですね。生身の女性とセックスしたい、という動機や情熱が湧き上がらず、コストやリスクを負っ…
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「天の光」葉室麟氏
主人公・柊清三郎は福岡藩の武家の三男に生まれたが、仏師を志し博多の高坂浄雲に入門。腕を見込まれ浄雲の娘おゆきの婿となるが、己の仏像に仏性を見いだせない清三郎はおゆきを置いて京都へ修行の旅へ出る。3年…
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「伊東正義」国正武重氏
1989年、リクルート事件で竹下登首相が退陣に追い込まれると、後継首相として伊東正義総務会長(当時)に白羽の矢が立った。しかし、伊東は「表紙だけ変えてもダメ」と拒絶する。総理の椅子を蹴ったのは後にも…
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奇想天外の冒険物語 「イベリコ豚を買いに」野地秩嘉氏
「50歳を越えて冒険ってなかなかできないじゃないですか。山は登れないし、マラソンに出ようなんて絶対思わない。でも、豚を買ってハムを作るのならば、自分にもできるんじゃないかなって」 高級食材のイ…
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「女系の総督」藤田宜永氏
■「意見を述べたらしばらく黙る。これが女性に囲まれて生きる男の処世術です」 我輩は男である――。こんな一行から幕を開ける本書は、女系家族の父親を主人公にした著者初の家族小説である。 「こ…
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「甘いお菓子は食べません」田中兆子氏
■「男に近づいている40代女性を描きました」 女性向きの官能小説を対象とする「第10回R―18文学賞」大賞を受賞した著者のデビュー作で、6作の連作短編集。40代の女性たちを主人公に、婚約者、夫…
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「毒蝮流!ことばで介護」毒蝮三太夫氏
■「これからは“言葉によるかまい合い介護”の時代だよ」 介護と聞けば、食事を作ったり、付き添いをするなど日常生活を世話するような行動を思い浮かべるが、年寄りのアイドルである著者が実践し、お勧め…
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「日本一周3016湯」高橋一喜氏
■「構想5年、総費用450万円。1日平均8湯を目標に全国の温泉を制覇しました」 温泉愛を語り始めると口角に泡をため、止まらなくなる愛好家も多い。そんなマニアですら度肝を抜く「温泉バカ」(失礼!…
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「シモネッタのどこまでいっても男と女」田丸公美子氏
■「夫婦は“割れ鍋にとじぶた”。諦念の境地で耐えるしかないわね」 “シモネッタ”とは、ハイレベルの下ネタを繰り出す著者に、ロシア語通訳の第一人者で親友の故・米原万里氏が授けたニックネーム。軽妙な…
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「マモンの審判」宮城啓氏
■「今回描いたデリバティブを用いた横領手口は悪意があれば実現可能です」 「ファンドの会計や企業の税務業務に携わるなかで、いつも法的な範囲の中での有効な資金調達の手法や、運用資産の配分などを考えな…
