著者インタビュー
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「シモネッタのどこまでいっても男と女」田丸公美子氏
■「夫婦は“割れ鍋にとじぶた”。諦念の境地で耐えるしかないわね」 “シモネッタ”とは、ハイレベルの下ネタを繰り出す著者に、ロシア語通訳の第一人者で親友の故・米原万里氏が授けたニックネーム。軽妙な…
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「マモンの審判」宮城啓氏
■「今回描いたデリバティブを用いた横領手口は悪意があれば実現可能です」 「ファンドの会計や企業の税務業務に携わるなかで、いつも法的な範囲の中での有効な資金調達の手法や、運用資産の配分などを考えな…
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「プロ野球 名人たちの証言」二宮清純氏
■「王貞治氏をはじめ野球道を究めた13人の名人たちの“匠の精神”を伝えたい」 通算868本の記録を持つ世界のホームラン王・王貞治だが、ある意味、それ以上に驚かされるのが、通算フォアボール239…
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「人身売買・奴隷・拉致の日本史」渡邊大門著
■「戦国時代には、農民も生活のため合戦に参加し人や物資を奪って生きてきました」 「戦国時代というと、信長や秀吉など有名な武将にスポットが当てられがちですが、その時代の庶民の暮らしがいかに過酷だっ…
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「消えたい」高橋和己著
■「患者の〈親子関係〉が見えない。それが虐待に気づいたきっかけでした」 著者が、患者が虐待されて育ったことに気づいたきっかけは〈親子関係〉だった。 「うつ病などの場合は親子関係が重要なことが…
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「代理処罰」嶋中潤著
■「誘拐された娘を救うべく奔走する父親の戦いを描いたミステリーです」 14年間毎年応募し続け、8回も最終候補に残りながら受賞を逃してきた“ベテラン新人”が、ついに作家デビューを果たした。予選委…
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「荒野の古本屋」森岡督行氏
■「古本との時間がゆったりと流れる空間づくりを守り続けたい」 証券会社が立ち並ぶ東京・茅場町。この街の一角に、国内外の愛好家から支持される古本屋「森岡書店」がある。 「大学卒業後の1年間…
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「定年男のための老前整理」坂岡洋子著
■「老前整理は、第二の人生の暮らし方を考えるキッカケになります」 生前整理でもなく、遺品整理でもなく、老いる前に身辺を片付けようと提唱する「老前整理」が話題だ。ちなみに老前整理とは著者の造語で…
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『なぜ僕は「炎上」を恐れないのか』イケダハヤト著
■「生意気な若者を叩いて、“フツーの人”にしたら未来はありません」 年500万円稼ぐプロブロガーである著者が、人の目を気にして本音を言えない現状に、さわやかな「喝」を食らわす。 「僕らから下…
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「堕落のグルメ」友里征耶氏
■「関東の味は濃いという関西人は、実は実態を知らないんです」 「グルメ本は星の数ほどあり、すべてが客の側から店や業界を書いた内容です。その点、本書はそれに加え、客に対して私が常々感じている疑問や…
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「蔦重の教え」車浮代氏
■「浮世絵を世に送り出した江戸の名プロデューサー蔦屋重三郎の物語です」 日本が世界に誇る「浮世絵」。歌麿や写楽など、日本以上に海外で高く評価される絵師も多い。 「浮世絵を語るとき、絶対に…
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「警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官」梶永正史著
■第12回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作 第12回「このミステリーがすごい!」大賞受賞2作品のうちの一作である。主人公はおなじみの警視庁捜査1課ではなく、企業犯罪や政治家の汚職を捜査す…
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「国家のシロアリ」福場ひとみ
■「復興予算が被災地以外でも使われる非常識に目を疑いました」 「19兆円もの復興予算が、一般会計ではなく特別会計になったという新聞記事を見て、これは調べなきゃと思いました。ネットで検索すると、『…
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「東京最後の異界 鶯谷」本橋信宏氏
■「ラブホテル街と霊園という落差を内包した鶯谷の魅力を探りました」 JR山手線の、鶯谷駅に降り立ったことがあるだろうか。台東区に位置し、山手線の中で1日の乗降客数がもっとも少なく、“みどりの窓…
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『「闇学」入門 』中野純氏
■「自分が闇に溶け込んでいくような擬死体験の後の夜明けは格別です」 「夜の山歩きの魅力は、何といっても五感がフル活動することです。真っ暗な闇では、虫の歩く音から遠くの滝の音まで360度から音が聞…
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「凄母」佐藤 留美氏
■「企業の良かれと思う“配慮”が女性を二級市民化しています」 保育園の待機児童問題、支援制度の有名無実化など、働く母を取り巻く環境が相変わらず厳しいなか、山積する問題を知恵と工夫で乗り越え、仕…
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「官能教育」植島啓司氏
■「男女雇用均等法のおかげで不倫のリスクも差がなくなりました」 今のご時世、不倫をしようものなら手厳しく糾弾される傾向がある。なぜ不倫はいけないのか。男女の愛のありようが前近代的な狭義でとらえ…
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「ネット依存症」樋口進氏
■「人とのつながりを満たしてくれるネット上のオンラインゲームは一度はまると抜けるのが難しい」 アルコールや薬物依存症の治療で有名な久里浜医療センターには最近、10代の若者と親が訪れることが多く…
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「虹、つどうべし」玉岡かおる氏
■「自らの命を引き換えに下の者の命を守った戦国武将の物語です」 NHK大河ドラマで注目を集める黒田官兵衛。本書はその官兵衛に滅ぼされ、歴史の波間に消えた別所一族と女間者の数奇な運命を描いた著者…
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「らんる曳く」佐々木中氏
■「僕の小説は食える人には食える納豆みたいなもの」 独特な文体とリズムに気おされる。難解と捉える人もいれば、心をわしづかみにされ、とりこになる人も。 「僕は難しい文章を書いているという意…