注目の人 直撃インタビュー
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元大使・天木直人氏「中東の不条理は武力では解決できない」
過激派組織「イスラム国(IS)」がパリで起こした同時テロに世界中が震撼している。だが、このモンスターは12年前に米国が始めたイラク戦争の結果、台頭したことは、もはやブレア英首相ですら否定できない事実…
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吉田照美氏「常識を判断する尺度が安倍政権に壊されている」
3.11を契機に腹をくくったというフリーアナウンサーの吉田照美氏。原発事故直後、大手メディアが正しい情報を伝えているとは思えない状況にイラ立ちを覚える中、「自分にウソをつきたくない」と。以来、時の権…
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コラムニスト小田嶋隆氏 「言論弾圧は自主規制から始まる」
反知性主義という言葉が流行している。立憲主義を否定し、学者の声も黙殺した安倍首相に対して向けられたもので、社会学者の上野千鶴子・東大名誉教授は「立憲主義の危機だけではない。知性の危機、学問の危機、大…
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社会学者・上野千鶴子氏「国民が動き出した実績と経験大きい」
「学者の言うことを無視していいのでしょうか。違憲の法案を国会で審議すること自体がばかげています」――。「安保法制に反対する学者の会」のメンバーとして、抗議集会でこう叫んでいたのがこの人だ。フェミニズム…
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TPP交渉に首藤信彦氏「日本はイカサマ麻雀にハメられた」
4日間も延長し、「大筋合意」したとされるTPP交渉。安倍首相は「国家百年の計」「国益にかなう最善の結果を得た」と悦に入り、大マスコミは〈巨大経済圏の誕生〉〈参加12カ国の経済活性化〉と手放しでホメち…
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明大教授・西川伸一氏 「内閣法制局は政府の番犬に堕した」
安保法制が成立し、日本の立憲主義がいよいよ風前の灯となった中、先月末に衝撃的なニュースが流れた。昨年7月、安倍内閣が集団的自衛権の行使容認を閣議決定した際、その経緯を検証する公文書が内閣法制局内に残…
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水島朝穂早大教授が危惧 「自衛隊制服組の暴走始まっている」
安保法制反対の国会前デモで、「安保法案に反対する学者の会」の呼びかけ人として何度もマイクを握ったのが、水島朝穂早大法学学術院教授だ。若者が自立して行動を起こし、全国に伝播した反対の声は、「憲法を破壊…
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中野晃一上智大教授「政治家が暴走すれば主権者が処罰する」
安保法案反対の運動が「アベ政治を許さない」になり、いま「安倍やめろ」に変わった。反安倍のうねりは安保法が成立しても止まらないというのが、大方の見方だ。「立憲デモクラシーの会」や「安全保障関連法案に反…
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臨床心理士・矢幡洋氏が分析する「異常犯罪」続発の裏側
大阪・寝屋川市の中1男女死体遺棄事件で、契約社員の山田浩二容疑者(45)が12日、ようやく殺人の疑いで再逮捕された。2月に川崎市で起きた中1男子殺害事件しかり、最近、理解に苦しむ残忍な犯罪が続発して…
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評論家・森田実氏が指摘「橋下徹氏は極右幼児性ニヒリスト」
安保法案の審議が大詰めを迎える中、路線対立の末、維新の党から“創業者”の橋下徹大阪市長が離党した。今後、橋下氏は安倍首相に近い新党をつくるとみられるが、政界引退を表明しながら新党とは言動がメチャクチ…
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投稿でSEALDs励ます 加藤敦美さん「若者たちに希望感じる」
12万人が国会周辺を埋め尽くした安保法制反対の8・30国民大運動。それを主導したのは学生団体SEALDs(シールズ)だが、彼らの活動を励ましたのが、元予科練の加藤敦美さん(86)が朝日新聞に寄せた投…
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作家・池澤夏樹氏が危惧「筋交いがない日本という家は潰れる」
「日本の三権分立は死にかけている」と朝日新聞のコラムで書いた。実際、憲法判断を放棄している司法、さながら大政翼賛会と化している立法府。民意は無視され、憲法破壊が公然と進んでいるのだから、ひどいものだ。…
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“Mr.文部省”寺脇研氏 「新国立問題の迷走は政治家の暴走」
新国立競技場の建設問題、国立大学・大学院の人文社会系分野の見直し、ますます強まる愛国教育――。文部科学行政の迷走が止まらない。古巣の体たらくをOBはどう見ているのか。ゆとり教育を旗振りし、“ミスター…
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鳥越俊太郎氏が警鐘「集団的自衛権で日本はテロ標的になる」
「アベ政治を許さない」──。安保法案反対の抗議運動で有名になったこのポスター。全国一斉に掲げようと作家の澤地久枝さんと一緒に呼びかけたのがこの人、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏だ。抗議行動は拡大し、今も…
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20年ぶり演説の村山富市元首相 「国民に主人公意識芽生えた」
「村山談話」を骨抜きにするのか。安倍首相の戦後70年談話に注目が集まる中、91歳の元首相が積極的に動いている。先月24日には若者たちの国会前デモに登場。背筋をぴんと伸ばし、安倍政治を批判した。元首相を…
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施光恒・九大大学院准教授「英語押しつけで日本人は愚民化」
安倍政権は安保法制で何を守ろうとしているのか。根本的な問いかけをしている話題の書が、施光恒・九大大学院准教授が著した「英語化は愚民化」(集英社新書)である。米国の繁栄を前提に、とことん米国に追随しよ…
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「年内は不安定」エコノミスト西濵徹氏に聞く中国株暴落の行方
中国株のバブル崩壊は日本市場を急襲した。中国政府のなりふり構わぬPKO(株価維持策)によって、株価は辛うじて持ちこたえたが、先行きは不透明だ。世界2位の経済大国にのし上がった中国の迷走は、日本経済を…
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ジャーナリスト岩瀬達哉氏が語る「漏れた年金」問題の深層
5000万件の「消えた年金」問題で社保庁が解体され、2010年1月に日本年金機構が発足。たった5年半でなぜ、125万件の個人情報が流出する「漏れた年金」問題が起きたのか。ズサンな組織の実態を、「消え…
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山口二郎法大教授「安倍首相は劣情で国民を道連れにするな」
憲法学者の「違憲表明」に耳を貸さないばかりか、「学者に平和は守れない」とケンカを売った安倍政権に「このケンカは買うしかない」と立ち上がったのがこの人、政治学者の山口二郎法大教授だ。宣戦布告した戦う政…
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地球物理学者の島村英紀氏「火山・地震国の日本で原発は無謀」
日本全国で火山の噴火が頻発している。ここ1年ほどで、御嶽山、浅間山、口永良部島などが噴火し、警戒中の箱根山でも、先月末、ついに小規模噴火が起きた。いったい今、日本列島で何が起こっているのか。地震・火…