テレビ 見るべきものは!!
-

重いテーマに一抹の“おかしみ” 星野源の空気感に救われる
ヒット作「逃げるは恥だが役に立つ」の後、出演作が注目された星野源(36)。最新主演ドラマが「プラージュ~訳ありばかりのシェアハウス~」(WOWOW)だ。物語の舞台は、オーナーの潤子(石田ゆり子)が営…
-

子供向け番組で怪演 香川照之「昆虫すごいぜ!」の衝撃度
この夏随一の“珍種”が出現した。不定期放送(!)のEテレ「香川照之の昆虫すごいぜ!」だ。 子供向け番組だが、想像を超えたインパクトがある。香川がカマキリの着ぐるみ(その監修も香川)を着用して…
-

地元広島放送局が取り上げた「被爆死」「圧焼死」の実態
鎮魂の8月。今年もまた何本もの終戦特集が放送されたが、6日のNHKスペシャル「原爆死~ヒロシマ 72年目の真実~」は、地元の広島放送局による力作だった。 広島市が、昭和20年8月6日から現在…
-

「下北沢ダイハード」古田新太と小池栄子の会話に“快感”
「下北沢ダイハード」は、今期ドラマにおける“企画大賞”である。テーマは、演劇の街・下北沢を舞台にした「人生最悪の一日」。脚本は小劇場の人気劇作家11人による書き下ろし。「真夏の演劇フェスティバル」みた…
-

米倉イメージを払拭 武井咲に“銀座で一番若いママ”の貫禄
ドラマ「黒革の手帖」(テレビ朝日系)が好調だ。原口元子(武井咲)は銀座にある高級クラブのママ。しかし以前は派遣の銀行員だった。銀行が隠す不正な預金を横領し、それを元手に店をオープンしたのだ。 …
-

山口智子がいい味 大根監督版「ハロー張りネズミ」の魅力
瑛太主演のTBS系連続ドラマ「ハロー張りネズミ」。弘兼憲史の原作漫画は80年の作品だ。何度か映像化されているが、再び実写で見られるとは思わなかった。しかも演出・脚本は、「まほろ駅前番外地」(テレビ東…
-

拒否か支持か 錦戸亮「ウチの夫は仕事ができない」の挑戦
日本テレビの土曜夜10時は、かつて「土曜グランド劇場」と呼ばれていた伝統のドラマ枠だ。水谷豊主演「熱中時代」シリーズや西田敏行の「池中玄太80キロ」といったヒット作も多い。「ウチの夫は仕事ができない…
-

「マジで航海してます」 コメディエンヌ飯豊まりえに注目
毎日放送(MBS)が制作する、深夜ドラマ枠「ドラマイズム」のチャレンジが続いている。 女子高校生(浜辺美波)が活躍する麻雀ドラマ「咲―Saki―」。料理好きな大学生(上白石萌音)の食ドラマ「…
-

野暮は抜き 広い心で楽しむ石田ひかり主演ドロドロドラマ
昼間から深夜へと異動させられた、東海テレビお得意のドロドロ系ドラマ枠。「屋根裏の恋人」の主演は石田ひかり(45)だ。 下町・両国に住む相撲好きなヒロインを演じた、NHK朝ドラ「ひらり」の放送…
-

NHKドラマ「ブランケット・キャッツ」の天才猫軍団に脱帽
世の中には犬派と猫派がいるそうだが、最近のNHKはかなり猫派寄りだ。BSプレミアムで「岩合光昭の世界ネコ歩き」が放送され、Eテレ「2355」では毎週火曜が「猫入りチューズデー」という猫特集である。 …
-

「アメトーーク!」偏愛芸人が教える豊かな人生のヒント
オトナの男が見たいと思うバラエティー番組はそう多くない。その意味で、「アメトーーク!」(テレビ朝日系)は貴重な一本だ。放送開始から14年。立派な長寿番組だが、がぜん面白くなってきたのは「○○芸人」と…
-

深夜ドラマ「怪獣俱楽部」が醸す“秘密結社的”な楽しさ
深夜ドラマ「怪獣倶楽部~空想特撮青春記」がスタートした。舞台は1970年代。主人公の大学生・リョウタ(本郷奏多=写真)は、特撮怪獣好きの仲間たちと同人誌を作っている。 そこに掲載する内容をめ…
-

1人飯のプロ ドラマ「孤独のグルメ」井之頭五郎の説得力
開始から5年。シリーズも6を数えるまでになった深夜の人気番組「孤独のグルメ Season6」(テレビ東京系)。しかし主人公の井之頭五郎(松重豊)が、出かけた先の町で早々に仕事を済ませ、食べもの屋に入…
-

「CRISIS」は大人の男が楽しめるハードボイルドの意欲作
3年前のこの時期、見逃せない刑事ドラマが2本、放送されていた。しかも同じ曜日の裏表で。1本は小栗旬主演「BORDER」(テレビ朝日系)。もう1本が西島秀俊主演「MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜…
-

東出昌大の壊れっぷりが凄い「あなたのことはそれほど」
今期は「小さな巨人」「警視庁捜査一課9係」「緊急取調室」など刑事ドラマが乱立している。おかげで、逆に目立っているのが不倫ドラマ「あなたのことはそれほど」だ。優しい夫、涼太(東出昌大)との2人暮らしに…
-

天海祐希「緊急取調室」はヒロイン1人でなくチームの勝利
天海祐希主演「緊急取調室」は、いわば刑事ドラマの“変化球”だ。通常、刑事ドラマは犯人を追いかけ、逮捕するまでを描く。それに対して、このドラマは容疑者との勝負がテーマだ。いかにして容疑者に犯行を認めさ…
-

長谷川博己「小さな巨人」に“原点”「鈴木先生」を見た
長谷川博己(40)、満を持しての「日曜劇場」登場だ。昨年NHK・BSプレミアムで放送された「獄門島」もよかったし、映画「シン・ゴジラ」でも存在感を示した。しかし長谷川の代表作は、何といっても「鈴木先…
-

藤原竜也「リバース」 過去と現在が交差する演出の緊張感
これまでTBSは湊かなえの小説を何度もドラマ化してきた。鈴木京香と石田ゆり子の「夜行観覧車」(13年)、榮倉奈々の「Nのために」(14年)などだ。どちらも女性が主軸だったが、今回の「リバース」は違う…
-

厳しいTV批判も 昼ドラ「やすらぎの郷」は倉本聰の総決算
2008年に放送されたドラマ「風のガーデン」(フジテレビ系)。その脚本を書き上げた時、倉本聰は新聞などで「これが最後の連ドラになるかも」と語っていた。「質は考えず視聴率だけで評価する」テレビ局に憤っ…
-

有村架純「ひよっこ」には当たり前にいた家族の姿がある
NHK朝ドラ「ひよっこ」が始まって1週間。久しぶりで、明るくて気持ちのいい朝ドラを見ている。 何しろ前作の「べっぴんさん」はヒロインの表情が暗かった。「お嬢さまといわれる私も考えることは多い…
