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碓井広義
著者のコラム一覧
碓井広義上智大学教授(メディア文化論)

1955年長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。81年テレビマンユニオンに参加。以後20年、ドキュメンタリーやドラマの制作を行う。代表作に「人間ドキュメント 夏目雅子物語」など。慶應義塾大学助教授、東京工科大学教授を経て現在、上智大学文学部新聞学科教授。専門は放送を軸としたメディア文化論。著書に「テレビの教科書」ほか。

実力派3人出演「琥珀」 濃密な情感は浅田ドラマの醍醐味

 先週金曜の夜、浅田次郎ドラマスペシャル「琥珀」(テレビ東京系)が放送された。放火殺人事件の容疑者で25年間も逃亡を続けている男。そんな過去を知らないまま、男を好きになった人妻。2人が暮らす北陸の港町に、突然刑事が現れて……という物語だ。

 殺人逃亡犯と刑事が出てくるとはいえ、派手なアクションも緊迫のサスペンスもない。また男と人妻による濡れ場があるわけでもない。しかし、この3人を寺尾聰(70)、鈴木京香(49)、西田敏行(69)が演じることで、見事な“大人のドラマ”となっていた。

 脚本は朝ドラ「ひよっこ」が好調の岡田惠和だ。原作である浅田次郎の短編をベースにしながら、独自のイメージで物語世界を構築していた。寡黙だが実直な男は、なぜ妻と自宅を焼いたのか。明るく振る舞いながらもどこか影のある女は、どんな家庭を持っているのか。

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