発掘おもしろ図鑑
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「春画にハマりまして。」春画ール著
浮世絵春画は、エロを超え、今や世界に認知される芸術品。喜多川歌麿らのビッグネームによる錦絵などにはウン千万円という値がつけられる。一方で、はがきサイズの「豆判春画」は、5000円程度で手に入るという…
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「スタミナ深夜食堂」安倍夜郎、左古文男著
映画やドラマにもなった人気漫画「深夜食堂」では、歌舞伎町の「めしや」を舞台に、マスターの提供する料理が事情を抱えた客たちを癒やす。 その著者の安倍氏と、同郷の左古氏が、漫画のように「ひと口食…
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「日本の装束解剖図鑑」八條忠基著
平成から令和へと変わった3年前の「即位礼正殿の儀」で、天皇皇后両陛下をはじめ、皇族方や侍従・女官が着用された古式にのっとった装束の美しさに目を引かれた人も多かったのではなかろうか。 十二単や…
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「美しい苔の庭」烏賀陽百合著
日本人にとって「苔」は特別な存在である。国歌にも詠われるように、石に苔むす風景は日本人に長い時の経過を感じさせる。ゆえに苔は、古くから日本庭園で用いられ、大海や島、陸地などの自然の風景を表現してきた…
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「道草の解剖図鑑」金田初代著
散歩中、目を楽しませてくれる鮮やかな黄色のタンポポ。近年はヨーロッパ原産の「セイヨウタンポポ」が増え、日本に自生する「カントウタンポポ」や長野県以西に多い「カンサイタンポポ」が少なくなっていることは…
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「増補新版 世界で最も美しい蝶は何か」海野和男著
昆虫の活動が本格化し始める季節となった。虫は嫌いでも蝶は好きという人は多い。数いる虫の中でも、蝶は別格の美しさを誇るからだろう。 地球上にはおよそ1万8000種ほどの蝶がいるという(日本には…
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「仕事のしぐさ図鑑」荒木シゲル著
プレゼンで必死に説明したのに伝わらない、誠心誠意謝ったのに余計に怒らせてしまった――もしかしたら、その原因は「非言語的コミュニケーション」だったかも知れない。 人の魅力や印象は、しぐさや表情…
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「人類史マップ」テルモ・ピエバニほか著 篠原範子、竹花秀春ほか訳
人類の歴史は古い種から新しい種へと直線的に交代しながら進んできたと思われがちだ。 しかし、その歴史は限りなく複雑で、現在に至るまで、いくつにも枝分かれしてきた。200万年にわたってホモ属のさ…
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「あの懐かしい味の野菜を自分でつくる」岩崎政利、関戸勇著
日本書紀にも記されるほど、日本人に古くから食べられていたダイコン。日本各地で、お馴染みの白いものから赤や丸、辛味の強弱などさまざまなダイコンが作られてきた。 だが、今、店頭に並ぶのは「青首ダ…
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「『奇跡』と呼ばれた日本の名作住宅」大川三雄、加藤純著
コロナ禍で、都会を脱出する人が増えているそうだ。移住までは考えずとも「おうち時間」が増え、住環境の見直しをする人も多いのでは。そんな人たちに参考書としてお薦めなのが本書。 戦後、本格的に住宅…
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「暮らしの図鑑 民藝と手仕事」暮らしの図鑑編集部編
何かと自宅で過ごす時間が増えた昨今、「おうち時間」を豊かにするために、毎日のように使う身の回りの品々を見直してみるのはどうだろう。 本書は、長く日本人の生活を支えてきた民藝の精神に基づいて作…
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「古代エジプト解剖図鑑」近藤二郎著
展覧会には大行列ができ、テレビや雑誌では定期的に特集が組まれるなど、日本人は古代エジプトが大好き。半面、その関心は大ピラミッドとツタンカーメン、そしてクレオパトラの3つの話題だけに集中している。 …
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「どうぶつおやこ図鑑」マヤ・セーヴストロム著、井上舞訳
人間はいうに及ばず、どんな生き物にとっても我が子は格別な存在。ただ、その愛情表現は千差万別で、中には驚くようなものもある。 動物たちのそんな知られざる親子関係を教えてくれるイラスト図鑑。 …
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「赤ちゃんのふしぎ 科学ずかん」高橋孝雄監修 本作り空Sola編
今はそれぞれが百人百様の人生を歩んではいるが、すべての人の始まりは赤ちゃんだ。 しかし、母親から出てきたときに聞こえた初めての音、初めて見た母親や父親、初めて口にした母乳の味など、赤ちゃんの…
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「図鑑哲学」トム・ジャクソン著 高橋昌一郎監訳 屋代菜海訳
コロナだけでなく、分断や紛争、格差など、人類の先行きには不安がいっぱい。地球規模だけでなくとも、それぞれに悩みを抱え、不安が尽きないという人も多いことだろう。 そんなときは哲学だ。難解そうで…
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「コロナマニア」岩田宇伯著
新型コロナウイルスによって世界は一変。目に見えぬ恐怖が人々の心をむしばみ、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の言葉通り、コロナという言葉にさえ異常に反応する始末だ。 日本では、大手暖房機器メーカー…
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「世界で一番美しいマンダラ図鑑」正木晃著
信仰の対象として、または精緻な宗教芸術として、おなじみのマンダラ。マンダラとはサンスクリット語(梵語)で、「円くて、すべてが備わっていて、何一つ欠けていないもの」という意味だという。だが、常に円いと…
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「焚き火の本」猪野正哉著
かつては日常の風景だった焚き火だが、今や見かけることもなく、町中で行うことは至難の業だ。しかし、今、空前のキャンプブームと相まって、その焚き火が密かなブームとなっている。 本書は、年間100…
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「鉄道マーク大図鑑」松原一己著
かつての国鉄時代の特急列車の車両先頭部には、それぞれの列車名とモチーフがデザインされたヘッドマークがついていた。同じタイプの車両が行き先の異なる特急列車に使用されていたため、乗り間違いを防ぐためだっ…
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「全国厄除け郷土玩具」中村浩訳著
年を越えてもコロナの勢いは収まる気配もなく、まだまだウィズコロナの生活が続きそうだ。 疫病退散に御利益があるとされた妖怪「アマビエ」グッズが流行するなど、令和の世になっても信心深い日本人だが…