著者のコラム一覧

スージー鈴木音楽評論家

1966年、大阪府東大阪市生まれ。早大政治経済学部卒業後、博報堂に入社。在職中から音楽評論家として活動し、10冊超の著作を発表。2021年、55歳になったのを機に同社を早期退職。主な著書に「中森明菜の音楽1982－1991」「〈きゅんメロ〉の法則」「サブカルサラリーマンになろう」「大人のブルーハーツ」など。半自伝的小説「弱い者らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる」も話題に。日刊ゲンダイの好評連載をまとめた最新刊「沢田研二の音楽を聴く1980-1985」（日刊現代／講談社）が絶賛発売中。最新刊「日本ポップス史 1966-2023: あの音楽家の何がすごかったのか」が11月10日に発売。ラジオDJとしても活躍。

1975 ～そのときニューミュージックが生まれた

浜田省吾の父親が「生き地獄」の広島に向ったA.A.B.から80年

公開日：2025/07/02 17:00　更新日：2025/07/03 09:58

1975年までの浜田省吾①

発売前年に父は69歳で逝った（「FATHER'S SON」）

　1975年、愛奴というバンドの一員としてデビューする浜田省吾について書くために、浜田敏太氏について書く。

　浜田省吾の父親である。その名も「FATHER'S SON」（88年）というアルバムがあるほど、音楽家・浜田省吾に決定的な影響を与えた人なのだ。

　さらには敏太…

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