著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

スタンフォード大・佐々木麟太郎も影響を受けかねないトランプ政権のビザ規制

公開日: 更新日:

 トランプ政権による学生ビザの発給の規制は、さまざまな影響を及ぼしている。

 ビザ取得面接の新規受け付けの一時停止措置以前に予約を取れた学生であっても通常であれば面接から3日程度で発給されるビザをいつ入手できるか分からない状況では、留学先を変えることはやむを得ない対応となる。

 現時点では米4大プロスポーツの統括団体や各チームに対し、すでに所属する外国人選手のビザの資格停止などの措置は取られていない。社会的に一定の名声や影響力を持つ外国人選手に強制的な措置を講じれば政権に対する批判の声が高まりかねないからだ。

 一方、より直接的な影響を受ける可能性があるのは、各チームの職員やインターン学生、あるいは留学先の大学のチームに所属しようとする留学生だ。

 例えば、大リーグ各球団はもとより、マイナーリーグでも日本やその他の国々から職員として働いたり、インターン生として研修したりしている学生の数は少なくない。ビザの申請のために、所定の書類に加え、追加の情報の提供を要求されるようなことになれば発給までの期間は長引かざるを得ない。

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