メジャーリーグ通信
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トレードデッドラインの負け組は日本人所属の2球団…「最大の敗者」「最後の悪あがき」と散々な言われよう
今年も7月30日の移籍期限を前に、ポストシーズン進出をもくろむ上位球団が、白旗を揚げた下位球団から実績のあるベテラン・中堅を獲得。その見返りにマイナーの有望株を差し出すトレードが次々に成立した。例年…
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選手も球団経営者も注目 メジャーリーグと米副大統領カマラ・ハリスの浅からぬ関係
現職として56年ぶりに大統領選挙への出馬を見送ったジョー・バイデンの決断は、米国だけでなく世界中の注目を集めた。 何より、バイデン自身も家族も再選への意欲が衰えていなかったにもかかわらず、与…
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スカウト能力を生かすも殺すもフロント次第…パドレスGMの無能が如実に表れた「残酷な数値」
MLBドラフトが14日から3日間開催された。 16日に行われたオールスターゲームで、昨年のドラフトで全体1位指名されたパイレーツのスキーンズがナ・リーグの先発投手を務めたように、最近はドラフ…
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大谷と話したい選手たちが示す「球宴の価値」…意見交換や助言、研鑽の場としてメリット大
選出されたものの出場を辞退する選手の姿が定着したのが、昨今の大リーグのオールスター戦である。 1997年にインターリーグが始まったことで、観客にとって異なるリーグ間の対戦が日常的になり、オー…
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MLBホームランダービー超過酷化の背景に放送局の視聴率稼ぎ…大谷は辞退、21年は不調のきっかけに
ドジャースの大谷翔平がオールスター前日に行われるホームランダービーに出場しないという発表が球団からあった。 表向きの理由は、昨年9月に右肘の手術を受けて回復途上にあるためホームランダービーに…
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ピッチクロックが新たな労使交渉の争点になる…大谷は時短化に「間違いなく負担が増えている」
2023年に始まったピッチクロックに対する大リーグ選手会(MLBPA)の態度は一貫して否定的であり、大リーグ機構に改善を強く求めている。 確かに、シェーン・ビーバー(ガーディアンズ)、スペン…
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「2世選手」7人の通信簿…今季最大の目玉ジャクソン・ホリデーはあえなくマイナー落ち
大谷翔平が所属するドジャースの内野陣に、このほどキャバン・ビジオが加わった。 殿堂入りした元アストロズの看板選手のクレイグ・ビジオを父に持つ2世選手で、ブルージェイズでは、元MVPを父に持つ…
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MLBで「ロボット審判」の導入が遅れている本当の理由…賭博が絡む構造的問題の根は深い
現在の大リーグ機構が進める施策の一つに、収入源の多角化と収益力の向上がある。 この事実は、今年5月にコミッショナーのロブ・マンフレッドが大リーグにおける、いわゆるロボット審判の導入の時期を、…
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MLBでは意外にも低い指揮官の地位…選手の監督批判は寛容でも「球団批判」は命取り
メッツのホルヘ・ロペスはクローザー経験もあるリリーバーだが、5月29日のドジャース戦に登板した際、大谷翔平に14号2ランを被弾。精神的なコントロールを失い、次の打者フリーマンのハーフスイングを巡って…
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NCAAの新方針「大学生選手への給与支払い」はなぜ、大リーグにとってマイナスなのか
米国の大学スポーツの統括団体である全米大学体育協会(NCAA)やサウスイースタン・カンファレンスなど有力なカンファレンスは、大学が学生選手に給与を支払うことを認める方針を示した。 従来、NC…
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ダルに対する米メディアの評価は「日米通算200勝」より「37歳以上で25イニング連続無失点」
パドレスのダルビッシュ有が日米通算200勝を達成したと、日本のメディアが大々的に報じている。米国の主要スポーツメディアでも、NPB、MLBで合わせて200勝したことを報じてはいるが2番手扱いで、どの…
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日米経済格差がもたらす日本人選手の新たな価値 圧倒的円安でMLBには“激安ランチセット”価格
「ニューヨークやロサンゼルスなら、ランチプレートで2500円、コーヒーで1000円はする」 500円で購入できるキッチンカーの弁当や1000円で飲み物もつくランチセットに驚きを隠せない米国から…
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捕手を取り巻くMLBのシビアな環境 時短ルールで盗塁増、“裏技”のフレーミングも仕方なく習得
メジャーリーグでは試合時間の短縮につながる新ルールが次々に導入された結果、平均試合時間は2022年に3時間4分だったものが、昨年は2時間39分になった。 しかし、新ルールは捕手の生存環境をさ…
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ドジャースは社会貢献でも他球団を圧倒 LAの発展に6000万ドル超も投資してきた
ドジャースが木下工務店などを傘下に持つ木下グループとパートナーシップ契約を締結した。 これまでに日本企業6社と契約しており、大谷翔平と山本由伸という2人の日本人選手を擁するドジャースがその恩…
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MLBが2兆円産業「スポーツベッティング」業界にあからさまにスリ寄る本当の狙い
米国は大半の州でNFL、MLB、NBAなどの主要スポーツをギャンブルの対象にするオンラインベッティングが合法化され、爆発的な人気を博している。 民間の調査会社「ドライブ・リサーチ」が、昨年行…
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大リーグ選手会副委員長ブルース・マイヤーの解任問題は今後の労使交渉を左右する
今年3月、大リーグ選手会の一部の執行役員が、副委員長のブルース・マイヤーの解任と元選手会の弁護士であったハリー・マリノの起用を、委員長のトニー・クラークに求めた。 マイヤーは2018年にNH…
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「ツーシーム」はいまや死語? メジャーで流行り球種、廃る球種、復活した球種
メジャーリーグでは新しい球種が誕生してファンの目を引き付ける一方で、よく耳にした球種が、いつの間にか消えてしまうことがある。 ■新球種=スイーパー 「横の曲がりの大きいスライダー」のこと…
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米国の謝罪文化は「謝らないと次に進まない日本」とは違う 大谷翔平の会見でも浮き彫りに
謝罪のあり方は、しばしば日米の文化の違いのひとつとして語られることがある。 訴訟大国と称されるように、事案の大小を問わず訴訟が頻繁に行われるのが米国だ。そのため、謝罪がその後の裁判で不利な証…
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「嘘付き元通訳」だけじゃない! 米球界に黒歴史を刻んだ球団職員たちの仰天不祥事
メジャーは3月28日に本格的なシーズン開幕を迎えたが、日本では依然として大谷翔平の専属通訳でドジャースの球団職員だった水原一平氏の違法賭博問題に関する報道があふれている。 水原氏は違法なスポ…
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勢い増す米国スポーツ賭博の歴史…2018年の連邦最高裁の判決がターニングポイントに
大リーグの球場には、世界に冠たる大企業から地域に根差した会社まで、さまざまな業種業態の事業者が広告を出している。 最近、特に観客の注目を集めるのがスポーツ賭博の運営企業の広告である。 …