前田健太のメジャー復帰は絶望的だが…シーズン中の「落ち穂拾い」が奏功するケース
メジャーリーグではシーズン中に40人枠(メジャー契約枠)から外されて戦力外になった選手が、他球団にマイナー契約で入団、短期間3Aで好成績をあげて再び、メジャーで別人のような働きを見せるケースがよくある。
その典型例が今月4日までジャイアンツの中継ぎとしてマウンドに立っていたのに、2週間後にはライバルチーム・ドジャースのユニホームで中継ぎとして見事な働きをしているルー・トリビーノだ。
トリビーノはアスレチックスやヤンキースで活躍した実績の持ち主。今季は開幕からジャイアンツで投げていたが、4月下旬に5失点したことで評価が急落。今月5日に戦力外になった。ドジャースは、まだ使えるとみて、11日にマイナー契約。早速3Aで試したところ予想以上に球威があるため、セットアッパーのイエーツが負傷者リストに入ったのに伴い、18日に急きょメジャーに呼んで中継ぎで使った。するとクビにしたジャイアンツを見返すようなパワーピッチングを見せ、無失点投球を続けている。
ドジャースはこれまでもシーズン中に戦力外になった実績のあるリリーフ投手をマイナー契約で拾い、短期間マイナーに置いて試したあとメジャーの貴重な戦力にしてきた。