バリー・ボンズしかり…圧倒的成績を残しながら殿堂入り逃した薬物汚染組はこんなに
先月、クーパーズタウンで2025年の殿堂入りセレモニーがあり、イチロー、CC・サバシア、ビリー・ワグナーの3人が顕彰され、スピーチを行った。
殿堂入りは、全米野球記者協会に所属する記者の投票で決まり、75%以上を獲得した者が選出となる。選考の対象になるのは引退年の翌年から5年が経過した元有名選手たちで、この10年間で殿堂入りした者は23人しかいない「狭き門」である。
この23人のうち、イチローのように選考対象となって1年目に選出されたのは12人。1年目に選出されなくても10年間選考対象となり続けるルールがあるため、残る11人は2年目以降に選出されている。
地元の記者たちに愛された選手は、初めは得票率が低くても、仲が良かった記者たちが水面下で「選挙運動」をしてくれるため、毎年得票率が上昇。10年目で選出されるケースが少なくない。今年、イチロー、サバシアとともに殿堂入りしたワグナーはそのケースだ。楽天でもプレーしたアンドリュー・ジョーンズ(通算434本塁打)も8年目の今年の投票で得票率を66%まで伸ばしているので、10年目の27年の投票で75%に届く可能性が高くなった。