著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

バリー・ボンズしかり…圧倒的成績を残しながら殿堂入り逃した薬物汚染組はこんなに

公開日: 更新日:

 先月、クーパーズタウンで2025年の殿堂入りセレモニーがあり、イチロー、CC・サバシア、ビリー・ワグナーの3人が顕彰され、スピーチを行った。

 殿堂入りは、全米野球記者協会に所属する記者の投票で決まり、75%以上を獲得した者が選出となる。選考の対象になるのは引退年の翌年から5年が経過した元有名選手たちで、この10年間で殿堂入りした者は23人しかいない「狭き門」である。

 この23人のうち、イチローのように選考対象となって1年目に選出されたのは12人。1年目に選出されなくても10年間選考対象となり続けるルールがあるため、残る11人は2年目以降に選出されている。

 地元の記者たちに愛された選手は、初めは得票率が低くても、仲が良かった記者たちが水面下で「選挙運動」をしてくれるため、毎年得票率が上昇。10年目で選出されるケースが少なくない。今年、イチロー、サバシアとともに殿堂入りしたワグナーはそのケースだ。楽天でもプレーしたアンドリュー・ジョーンズ(通算434本塁打)も8年目の今年の投票で得票率を66%まで伸ばしているので、10年目の27年の投票で75%に届く可能性が高くなった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 2

    萩生田光一氏「石破おろし」がトーンダウン…自民裏金事件めぐり、特捜部が政策秘書を略式起訴へ

  3. 3

    参政党は言行一致の政党だった!「多夫多妻」の提唱通り、党内は不倫やら略奪婚が花盛り

  4. 4

    【夏の甲子園】初戦で「勝つ高校」「負ける高校」完全予想…今夏は好カード目白押しの大混戦

  5. 5

    早場米シーズン到来、例年にない高値…では今年のコメ相場はどうなる?

  1. 6

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 7

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  3. 8

    伊東市長「続投表明」で大炎上!そして学歴詐称疑惑は「カイロ大卒」の小池都知事にも“飛び火”

  4. 9

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  5. 10

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も