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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

ドジャースは大谷翔平のお陰でリリーフ投手がチーム最多勝になる可能性もある

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 大谷翔平が17日と23日(日本時間)のゲームで「オープナー」の先発投手として登板。どちらも1イニングを投げた。ご存じの方も多いと思うが、この「オープナー」というのは、最初に登板した投手が1~2イニングを投げ、そのあとに登板するバルクリリーバーが3~5イニングを投げる変則的な投手起用法のことだ。

 2018年にキャッシュ監督率いるレイズがやり始め、今では先発投手の頭数が足りなくなったときの戦術として多くの球団が採用している。大谷が登板した2試合ではカスペリアスがバルクリリーバーとしてマウンドに立ち、17日は3回3分の2を、23日は5回を投げ、どちらも勝ち投手になった。

 バルクリリーフは特殊な起用法であるため向き不向きがハッキリわかれる傾向があるが、カスペリアスは昨年8月末のメジャーデビュー以降、この役目で5度起用され、すべて勝利投手になっているので最も適性があるタイプだ。

 大谷のショート先発での起用は、ヒジの再建手術を受けた投手に不可欠なマイナーリーグでのリハビリ登板ができないため、その代わりに考案されたもので、球団首脳は大谷を6日ないし7日に1度のペースで「オープナー」のショート先発で使って制球力と実戦感覚を取り戻させたうえでローテーション入りさせる方針のようだ。大谷が登板するゲームでバルクリリーバーを務めるのはカスペリアスに固定されるだろう。ロバーツ監督は今季、若手のサウアーやナックもバルクリリーフで使って試してみたが、いい結果が出ていないので選択肢はひとつしかないのだ。

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