紳士球団ドジャースの応援団は全米一過激な集団…敵地で恒例の“示威行進”、ついには乱闘騒ぎまで
カブスの本拠地リグレーフィールドの外野席には「ブリーチャー・バム」と呼ばれる、熱心なファンが陣取っている。
ブリーチャーとは入場料が安い外野席のことで、バムは浮浪者、クズという意味である。彼らは試合中、敵チームの選手に激しいブーイングを浴びせるだけでなく、働きの悪い高給取りの味方選手にも辛辣なヤジを浴びせる。
その一方で、お気に入りの今永昇太が先発するときは7人のメンバーが上半身裸になって腹の部分にボディーペインティングで1字ずつI・M・A・N・A・G・Aと書いて、外野の最前列の席に横一列に並んで騒々しい応援を繰り広げる。
これまで彼らはガラの悪い応援団の代表格とされてきたが、最近その上をいく集団が現れた。ドジャースファンの団体「パントン294」である。彼らのウリは数百人単位で敵地に乗り込み、巨大なドジャーブルーの応援旗をスタンドに広げて声援を送ることにある。
「パントン294」とはドジャーブルーの色見本番号のことで、彼らは青一色のTシャツや選手のレプリカユニホームに身を包んで飛行機を何機もチャーターして敵地に乗り込み、入場する前の球場脇で示威行進するのが常だ。