著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

メジャーでは野球賭博に負けた腹いせで選手への脅迫が多発、誘拐事件に発展することも

公開日: 更新日:

 先月、アストロズの投手、L・マッカラーズがファンから「おまえの子供を殺してやる」というオンライン脅迫を受けていたことがニュースになった。

 脅迫したのは米国外に居住するオンライン野球賭博(合法)の愛好者で、マッカラーズが先発した日にアストロズにカネを賭けたところ、彼が大量失点して試合に敗れて賭け金がパーになったため、酔っぱらった勢いと腹いせでオンラインの脅迫状を送り付けたのだった。

 アストロズは有名選手の家族が脅迫の対象になったことを重く見て、マッカラーズの家族を24時間体制で警備するセキュリティー要員を雇って安全の確保に努めている。

 MLBが一昨年から合法賭博業界と提携する協定を交わしたことによって、さまざまな形でカネを賭けられるシステムが出来上がった。それに伴い賭けで負けたファンが腹いせに選手を脅迫する事件は他にも起きている。

 やはり先月、レッドソックスのセットアッパーであるヘンドリックスはファンから「殺してやる」というオンライン脅迫を受けた。脅されたのはヘンドリックスが大量失点してレッドソックスの負けがほぼ決まった直後だったことから、これも賭けに負けて怒りを爆発させたものからの犯行であるとみられている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ

  5. 5

    進次郎農相ランチ“モグモグ動画”連発、妻・滝川クリステルの無関心ぶりにSNSでは批判の嵐

  1. 6

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    銘柄米が「スポット市場」で急落、進次郎農相はドヤ顔…それでも店頭価格が下がらないナゼ? 専門家が解説

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし