メジャーでは野球賭博に負けた腹いせで選手への脅迫が多発、誘拐事件に発展することも
先月、アストロズの投手、L・マッカラーズがファンから「おまえの子供を殺してやる」というオンライン脅迫を受けていたことがニュースになった。
脅迫したのは米国外に居住するオンライン野球賭博(合法)の愛好者で、マッカラーズが先発した日にアストロズにカネを賭けたところ、彼が大量失点して試合に敗れて賭け金がパーになったため、酔っぱらった勢いと腹いせでオンラインの脅迫状を送り付けたのだった。
アストロズは有名選手の家族が脅迫の対象になったことを重く見て、マッカラーズの家族を24時間体制で警備するセキュリティー要員を雇って安全の確保に努めている。
MLBが一昨年から合法賭博業界と提携する協定を交わしたことによって、さまざまな形でカネを賭けられるシステムが出来上がった。それに伴い賭けで負けたファンが腹いせに選手を脅迫する事件は他にも起きている。
やはり先月、レッドソックスのセットアッパーであるヘンドリックスはファンから「殺してやる」というオンライン脅迫を受けた。脅されたのはヘンドリックスが大量失点してレッドソックスの負けがほぼ決まった直後だったことから、これも賭けに負けて怒りを爆発させたものからの犯行であるとみられている。