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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

メジャーを席巻「魚雷バット」を徹底分析…ヤンキースはなぜ奨励したのか、その効果は?

公開日: 更新日:

 魚雷の形をしたトルピードバットが話題になっている。

 マサチューセッツ工科大の物理学の研究員からヤンキースのマイナーの打撃解析者に転じたアーロン・リーンハートが2023年に開発したもので、ヤンキースでは今季開幕からゴールドシュミット、ベリンジャー、ウェルズ、チザム、ボルピーの5人が使用している(MLB全体では12人が使用)。

 使用者がヤンキースに集中するのは球団が奨励したからだ。ヤ軍ではオフに昨年41本塁打のソトがチームを去り、正真正銘のホームランバッターはジャッジだけになってしまった。ソトの穴を埋めるため元MVPのゴールドシュミットとベリンジャーを獲得したものの、衰えが顕著で本塁打の量産は期待できなくなっている。打線の主要メンバーのパワーはチザムが中の上レベル、ウェルズとボルピーは中レベルなので、ヤンキースは今季、昨年ア・リーグでトップだったチーム本塁打数が大幅に落ち込むことが予想された。しかも、キャンプイン早々、大エースのコールがヒジを壊してトミー・ジョン手術を受ける事態となり、チーム総失点の大幅増が予想されるため、昨年並みの得点力を維持することが至上命令になった。そこで、もともとは見る影もなく衰えたかつての主砲・スタントンを蘇らせる道具として開発されたトルピードバットを選手たちに奨励したのだ。それを拒否したのはジャッジだけだった。 

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