著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

なぜだ?吉田正尚にカーショー…プレーできるのに開幕から故障者リスト入り選手続出の理由

公開日: 更新日:

 今年もメジャーのキャンプに参加していた多くの選手が、マイナー落ちして開幕を迎えた。

 オープン戦期間中にマイナー行きになるのは、招待選手としてキャンプに参加していたマイナー契約の選手だけではない。各球団にはメジャー契約選手が40人いるが、開幕時にメジャーのベンチに入れるのは26人である。招待選手から開幕メジャー入りする選手も若干いるので、メジャー契約している選手でも4~5割は開幕メンバーに入ることができない。マイナー落ちを告げられる多くは、低額でメジャー契約している選手である。前中日小笠原慎之介は2年350万ドル(約5億5000万円)という格安契約でナショナルズに入団したが、オープン戦で失点が多く、防御率が10点台になったところで3Aに降格した。 

 金満球団にはFA市場で獲得した大型契約の選手がひしめいている。こうした選手は契約に「球団は選手側の同意なしにマイナーに落とせない」という条項を入れているケースが多い。そのため選手が26人の開幕ベンチ入り枠からはみ出した場合でも、3Aに落とすことができず、とりあえず故障者リストに入れておく措置が取られることが多いのだ。その典型的なケースがレッドソックスの吉田正尚だ。 

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波