著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

米球界の隅々まで根を張る“不文律”は、グラウンド上からプライベートにまで及ぶ

公開日: 更新日:

 どこにも書かれてはいないものの、大リーグに在籍する以上は当然であり、守らなければならないものとして存在するのが不文律である。

 その歴史は古く、1910年代には新聞記事の中で書かれざる規則が言及されている。不文律には以下のようなものがある。

・試合後半に点差が開いている場面で、勝ち越している側の選手は盗塁してはならない。
・大量点を取っている側の打者は、3ボール0ストライクの場面でバットを振ってはならない。
・新人選手はたとえ大型契約を結んでいる場合でも試合前の打撃練習では外野フライを拾わなければならない。
・公衆の面前で同僚選手を批判してはならない。
・クラブハウスは選手にとっての聖域である。
・監督は選手と同じバーを利用してはならない。

 こうした内容は、試合に関係する項目から試合後の振る舞いまで幅広い場面に不文律があることを示す。

 円滑に試合を進めたり、選手の尊厳を守ったりするために先人たちが編み出してきた知恵の集大成が不文律にほかならない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網