元楽天の育成外国人は乳幼児への性的暴行の末に…大リーガーによる殺人事件の様々な背景
大リーグ機構と選手会が合同でDV対策に関する声明を公表し、厳格に対処する方針を示したのは2015年8月のことだった。
それ以降、25年のシーズン開始までに延べ19選手が処分されている。
また、規定制定以前には野球殿堂入りしたカービー・パケット(元ツインズ)が夫人を暴行して逮捕されるなど、野球選手と暴力事件のかかわりは深い。
だが、それ以上に球界に暗い影を落とすのが殺人事件である。
DVに比べれば件数は多くないものの、いくつかの凄惨な事件が記録されている。
古くは1900年のマーティ・バーゲンの一件が挙げられる。
ブレーブスの前身ボストン・ビーンイーターズで名捕手と称されたバーゲンは5歳の息子を病気で失った衝撃から精神に異常をきたし、同僚との仲が疎遠になる。
友人であった医師に「頭の中に何かがいる」と不調を訴えていたバーゲンは、息子の死の翌年、妻と2人の子どもを殺害し、自らも命を絶つ。