著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

元楽天の育成外国人は乳幼児への性的暴行の末に…大リーガーによる殺人事件の様々な背景

公開日: 更新日:

 大リーグ機構と選手会が合同でDV対策に関する声明を公表し、厳格に対処する方針を示したのは2015年8月のことだった。

 それ以降、25年のシーズン開始までに延べ19選手が処分されている。

 また、規定制定以前には野球殿堂入りしたカービー・パケット(元ツインズ)が夫人を暴行して逮捕されるなど、野球選手と暴力事件のかかわりは深い。

 だが、それ以上に球界に暗い影を落とすのが殺人事件である。

 DVに比べれば件数は多くないものの、いくつかの凄惨な事件が記録されている。

 古くは1900年のマーティ・バーゲンの一件が挙げられる。

 ブレーブスの前身ボストン・ビーンイーターズで名捕手と称されたバーゲンは5歳の息子を病気で失った衝撃から精神に異常をきたし、同僚との仲が疎遠になる。

 友人であった医師に「頭の中に何かがいる」と不調を訴えていたバーゲンは、息子の死の翌年、妻と2人の子どもを殺害し、自らも命を絶つ。

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