メジャー史上初の「両投げ野手」が誕生!アスレチックスは今も昔も“変わり種”が大好物
8月10日(日本時間11日)のゲームでアスレチックスのカルロス・コルテスが左投げの外野手としてライトの守備に就いた後、九回には右投げの内野手としてサードを守り、メジャー史上初の「両投げ野手」となった。
コルテスは大学時代に右投げの内野手だったが、プロ入り後は左投げの外野手としてプレー。ア軍のコッツェイ監督はそのことを覚えていて、内野手がいなくなった九回に苦肉の策でコルテスを使うことを思いついた。監督に「サードをやれ」と命じられたコルテスは一瞬驚いたが、すぐにチームメートから左手にはめる内野手用のグラブを借りて守りに就いた。
【両投げ投手】
アスレチックスは規格外の選手を低コストで獲得して活用する球団として知られる。
1人で右投げも左投げもやる「両投げ投手」の第1号パット・ベンディットをメジャーデビューさせたのもアスレチックスだった。2015年6月にメジャー入りしたベンディットは右打者には右投手、左打者には左投手として投げる「スイッチピッチャー」ということで注目の的になったが、左右どちらで投げても球速が140キロ弱しかないため、定着できず、その後5球団を渡り歩いて20年限りで姿を消した。