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鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

「キャプテン・アメリカ」への期待は優勝だけでない…来春WBCにソロバン弾くMLBの思惑

公開日: 更新日:

 ヤンキースのアーロン・ジャッジが2026年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に米国代表として参加し、主将を務めることが発表された。これを受け、大リーグ機構はXやインスタグラムなど各種のSNSを更新し、星条旗を背景に米国代表のユニホームをまとい、両手で帽子のつばを押さえるジャッジの画像に「CAPTAIN」の文字を大きく添えて投稿した。

 2度のMVP、3度の最多本塁打など、現在の大リーグを代表する打者であるジャッジが自身初のWBCへの参加を決めるとともに、主将として米国代表を牽引することは大きな話題となった。

 25年のレギュラーシーズンが始まったばかりの時期にジャッジのWBCへの参加と主将就任が公表された理由は、主に3点挙げられる。

 第1に、注目度の維持である。NBAのレギュラーシーズン終盤と重なる3月を開催時期とするWBCは、米国内での知名度やテレビ視聴率が低迷したままである。ただ、ジャッジと同じく現在の大リーグを代表する打者の一人であるマイク・トラウト(エンゼルス)が主将であった23年の大会は、入場券の販売数や関連商品の販売額が過去最多であった。

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