大相撲 人気力士丸わかり名鑑
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モンゴル生まれで日本育ち…大翔鵬清洋“唯一の欠点”とは
そうと言われなければ、外国人力士だとは気付かないだろう。 出身地はモンゴルの首都ウランバートル市だが、実はモンゴルより日本での暮らしが長い。10歳のとき、母親が日本に留学したのをきっかけに、…
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新入幕・友風 “大相撲”か“ピアノ”の分岐点で嘉風に出会う
後にも先にも、こんな力士はいないだろう。 初土俵から所要11場所での新入幕は、年6場所制になった1958年以降、4番目のスピード出世。正攻法の押し相撲を武器にし、どんな相手にも真正面から当た…
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エンジンに見合う肉体に成長 隆の勝は笑顔がトレードマーク
「入門当時は無名も無名だったが、ここ最近の成長ぶりは目覚ましい。まだまだ成長途中なので、いずれは三役、もっと上も目指せる」とは相撲記者の弁だ。 隆の勝(23)は千葉県柏市に生まれ、中卒で千賀ノ…
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ブラジル出身の日系3世 魁聖一郎は霜降り牛に難儀していた
ブラジル生まれの日系3世。父方の祖父母が日本人だという。 お国柄だけにサッカーが盛んな土地だが、魁聖(31)は興味なし。「みんながやっていたからやっていたけど、うまくなかったし……」とは本人…
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立ち会い前「ホウ!」禁じられ…悩む琴勇輝の唯一の欠点
琴勇輝(27)の名を一躍有名にしたのが「ホウ!」だろう。立ち合い前に気合を入れるための掛け声で、白鵬から「犬じゃないんだからほえるな」と苦言を呈されても、意に介さず。2016年3月場所では横綱日馬富…
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押し相撲が持ち味の大翔丸は特長らしい特長がないのが特徴
「欠点らしい欠点はないけど何かが足りない。そんな力士です」 相撲記者も、こう言って苦笑いする。 名は体を表すの言葉通り、背中を丸めた前傾姿勢を取りハズ押しで前に前に突き進む押し相撲が持…
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ブルガリアの怪腕・碧山は「ケガさえなければ大関」だった
過去、「ケガさえなければ……」と惜しまれた力士は数知れず。碧山もそのひとりになってしまうのか。 昨年7月場所は千秋楽まで横綱白鵬と優勝争いを繰り広げた。惜しくも賜杯は逃したものの、13勝2敗…
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ヘルニアから奮起 立浪親方を惚れ込ませた明生力の素質
ひと目見た瞬間、立浪親方(元小結旭豊)が惚れ込んだという。 奄美大島出身で、小学生時代はわんぱく相撲優勝という実力者。中学時代は鳴かず飛ばず、どの部屋のスカウト網にも引っ掛からなかった。 …
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筋トレで覚醒 苦節10年の琴恵光は宮崎の星になれるのか
「ここ1、2年で随分とガタイが良くなった。これまでのパワー不足がウソみたいだ」 佐渡ケ嶽部屋のタニマチ筋が舌を巻く。 琴恵光充憲(26)は中卒で入門し、苦節10年以上。今場所、ようやく…
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顔も相撲もそっくり 佐田の海は父の四股名を継いだ2世力士
オールドファンにしてみれば、懐かしい四股名だろう。佐田の海(31)といえば、千代の富士全盛期の80年代に活躍した力士。速攻を得意とし、玄人から好まれていた。 その長男が、この2代目佐田の海だ…
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稽古で大関横綱を最初から圧倒 豊山は“KY”なパワー自慢
今場所は負け越しが決定も、稽古では強い。強いのだが、「角界の暗黙の了解がわかっていない面もある」とも言われていた。 「ルールというほどのルールでもないが、『稽古見学に来たファンなど大勢が見てい…
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20年ぶり道産子幕内力士 旭大星は映画の“主役”も経験済み
かつて横綱といえば北海道出身という時代があった。初代は第41代の千代の山、43代吉葉山と続き、大鵬、北の富士、北の湖、千代の富士、北勝海、大乃国とそうそうたる顔ぶれが並ぶ。横綱輩出8人は、全都道府県…
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「エレベーター力士」は過去 大栄翔勇人は今が番付最高位
後輩たちに抜かれっぱなしでは終われない。 大栄翔(24)は相撲強豪校・埼玉栄ではインターハイ団体2位、個人3位と活躍し、国体でも団体2位という好成績を引っ提げ、2012年に追手風部屋入りした…
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千代丸は稽古嫌いの愛されキャラ 出世争いも弟に先越され
四股名の由来は丸っこいから――。ウソみたいだが、ホントの話である。 同じ九重部屋に所属する千代鳳は実の弟。性格は正反対だ。 「マジメで努力家の弟に比べて、千代丸は稽古嫌い。あまりの不甲…
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押し相撲一辺倒 錦木は名門・伊勢ノ海部屋で鍛えられた
一見、「本名か」と思われがちだが、錦木とは伊勢ノ海部屋に代々伝わる、由緒あるしこ名。初代錦木を名乗ったのは江戸時代に雷電為右エ門らとしのぎを削り、後に二所ノ関部屋の開祖となった錦木塚右エ門だ。 …
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大奄美元規 島相撲らしからぬ大きなスケールも問題は性格
四股名からわかるように、奄美大島出身。意外なようだが、奄美出身の力士は多い。 現在、幕下以下も含めると、現役力士だけで16人。関取は大奄美の他にも、千代ノ皇、明生がいる。大阪場所で4度優勝し…
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現在が3部屋目 “いじられ役”の荒鷲はケガ多き苦労人
同郷の後輩、千代翔馬とは顔も体形もそっくり。玉鷲には「ニセ鷲」呼ばわりされるなど、何かとネタに事欠かない。 八百長騒動の余波で国技館が無料開放された2011年5月の技量審査場所では、幕下で3…
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入門12年目で新入幕 角界の“ナイスガイ”竜電の横顔
入門から苦節12年目、今場所が新入幕という苦労人だ。 甲府市の竜王中学校在学時に高田川親方(元関脇安芸乃島、当時は千田川親方)と出会い、入門を決意。中学卒業後の2006年、角界に飛び込んだ。…
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「寺尾の後継者」阿炎が見せる、美しい四股
「いまどきの力士にしては珍しく、そりゃあ奇麗な四股を踏むんだよ」 こう話すのは、好角家のタニマチ筋だ。 千葉県の流山南高校3年時に、選抜高校相撲の個人戦で3位入賞。高校卒業後、錣山部屋…
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王道相撲の唯一のキズ “輪島の遠縁”将来性豊かな輝の欠点
日本人離れした体格に、正統派の四つ相撲。新弟子検査の時点で190センチの長身を誇り、周囲から「こりゃあ、立派なお相撲さんになるぞ」と期待が高かった。 とはいえ、そこは中卒で角界入りした力士だ…