欧勝馬出気は朝青龍のコネで来日 “攻めのはたき込み”を可能にするレスリング仕込みの低体勢

公開日: 更新日:

欧勝馬出気(27歳・鳴門部屋・前頭14枚目)

 大相撲にはさまざまな決まり手があるが、「はたき込み」ほど物議を醸すものはない。

 両の手のひらで相手を上からはたき付け、土俵に這わせるのが目的の技。相手が落ちなければ、懐に呼び込んでしまい、一転不利になるもろ刃の剣でもある。苦し紛れに出す力士もいれば、楽して勝とうとし、この手を多用する力士もいる。そのはたき込みを得意としているのが欧勝馬だ。

 しこ名に欧州の「欧」が入っているが、これは元大関琴欧洲(現鳴戸親方)の弟子だから。モンゴルで生まれ育ち、元横綱朝青龍の紹介で、豊昇龍らと共に日体大柏高にレスリング留学した。

 日体大に進学すると相撲に転向。1年次の全国学生選手権で3位といきなり結果を残し、その後も相撲部の主力として活躍。4年次に学生横綱となり、幕下15枚目格付け出しの資格を得て、鳴戸部屋に入門した。

 これまで勝った相撲の約3割、30番以上がはたき込みという極端な力士。でも、引いてばかりの力士かといえば、そうではない。親方のひとりは「確かに以前は安易にはたき込もうとしていたが」と、こう続ける。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち