どうなる新浪剛史氏…潔白を主張しても疑いが晴れないところが薬物事件の怖さ
9月3日、サントリーホールディングス前会長の新浪剛史氏が、違法なサプリを買ったのではないかという疑いについて会見を開きました。新浪氏は「私は法を犯していない。潔白だと思っています」と主張しています。
現在のところ、新浪氏の自宅から違法な薬物は見つからず、尿検査も陰性であったため、大麻所持・使用罪については、証拠がない以上罪に問うのは難しい状況かと思います。ですが、もし自宅からサプリやオイルが出てきて、その中に大麻の違法成分が入っていたらどうなっていたでしょうか。
新浪氏の「私は法を犯していない。潔白だと思っています」との主張を簡単にすると、「違法な物だと思わなかった」ということになるかと思います。つまり故意を否定する主張になります。
しかし薬物事件では、この故意がなかったという主張はとても厳しく見られます。「もしかすると違法な成分が入っているかもしれない」と思っていたなら、それだけで故意があると判断されるからです。すなわち、薬物事件では「かもしれない」と思った時点で、故意が認められることになります。