「表と裏」の法律知識
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フワちゃんも誤爆…オリンピックとSNSの怖さ
パリで開催中のオリンピックが盛り上がる裏で、選手や審判への誹謗(ひぼう)中傷が相次いでいます。日本オリンピック委員会は、投稿する際のマナーを求める異例の声明を出し、侮辱や脅迫などの行き過ぎた内容に対…
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批判多い「人質司法」に裁判所も正念場
2歳の義理の娘に暴行し死なせたとして、1審で懲役12年の実刑判決を受けながら、控訴審でも無罪を主張している男性が7月26日、釈放されました。外出時にGPS端末を身に着ける、男性の母親を監督者として定…
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女子体操・宮田笙子選手の飲酒・喫煙問題…パリ五輪辞退がスッキリしない理由
体操女子の日本代表で主将である宮田笙子選手(19)の飲酒と喫煙問題が関心を集めています。出場辞退に対し、宮田選手の在学する順天堂大学が、20歳未満の選手による法律違反を擁護するような声明を出したこと…
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NHK朝ドラ「虎に翼」で話題…弁護士になるための最新情報
7月10日から14日にかけて、令和6年司法試験が行われました。約4000人が受験し、ここから未来の弁護士、裁判官、検察官が誕生することになります。 最近、弁護士、裁判官などを務めた女性の半生…
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東京都知事選で物議かもしたポスター問題 選挙制度の見直しは必要なのか?
七夕に行われた東京都知事選。現職の小池百合子氏が3選となりました。今回の選挙では、政見放送の多様性だけでなく、立候補者の乱立による選挙ポスター掲示場所の不足、都知事選と関連性がない(薄い)ポスターの…
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別府市ひき逃げ事件で重要指名手配の八田與一容疑者が逃亡を続ける目的は?
2年前の2022年6月、大分県別府市の交差点で、バイクに乗っていた大学生2人が車に追突されて死傷し、犯人が逃走するというひき逃げ事件がありました。この事件で八田與一容疑者(27)は、全国で初めて道路…
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児童相談所から長女を奪い返した両親に有罪判決…実の子供でも“連れ去り”は犯罪行為
児童相談所に一時保護された長女を奪い返したとして、未成年者略取などの罪に問われた30代の父親と母親に対する公判が6月14日にありました。公判では、検察側は「悪質性が高く一時保護の実行性が阻害される」…
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鹿児島県警の内部告発…焦点は「公益通報者保護法」の壁にある
鹿児島県警の前生活安全部長が、ストーカー事案の被害女性の氏名などが記載されていた内部文書をライターに送ったとして国家公務員法違反(守秘義務違反)で逮捕された事件が話題です。 前部長は、5日後…
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日本の「人質司法」はなぜ変わらないのか…カギは裁判所にある
6月11日、刑事弁護を主戦場とする弁護士数人が、「取調べ拒否権を実現する会(RAIS)」を設立したと発表しました。この会は、「人質司法を日本からなくすこと」を目的に設立されたといいます。これを機に「…
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改正された自転車の交通ルール どこがどう変わるのか? しっかりおさらい
自転車の交通ルールが変わるのをご存じですか? 道路交通法の改正が5月17日に成立しました。これを機に、自転車の交通違反者に対する取り締まりが一気に増加すると思われます。 一体どこが変わるのか…
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「袴田事件」は58年間…日本の再審制度は時間がかかりすぎる
1966年、静岡県で一家4人が殺害された「袴田事件」は、冤罪の疑いがあることで有名な事件です。死刑判決を言い渡された袴田氏は、58年もの間、無罪を訴え続けています。その再審で22日、検察側は改めて「…
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いよいよ始まる「共同親権」制度の問題点は何か?
離婚後に父と母の双方が子どもの親権を持つ「共同親権」導入を柱とする改正民法が今月17日、参院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立しました。 現在の民法では、離婚すると父母の一方しか親権者に…
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新宿タワマン女性メッタ刺し殺人 犯人はどっちの“つきまとい”だったのか
5月8日、東京・新宿のタワーマンションの敷地内で51歳の男性が果物ナイフで25歳の女性をメッタ刺しにして殺害するという衝撃的な事件が発生しました。連日「ストーカー殺人」と騒がれています。 男…
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17億円の損害賠償「払う気ない」と発言…「漫画村」運営者の言い分は通るのか
訴えていた出版社側によると、著作権に関する民事訴訟の判決としては、過去最大の賠償額とのことです。 著作者や出版社に無断で漫画などのコンテンツを公開する「海賊版サイト」のひとつである「漫画村」…
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日本橋高島屋から盗まれた純金茶碗 買い取った業者の罪は?
先日、東京の日本橋高島屋で開催されていた金製品の展示即売会で、純金製の茶碗がショーケースの中からこつぜんと盗まれる事件が起きました。この茶碗は1040万円で販売されていましたが、その日のうちに窃盗犯…
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減らない子どものSNS性被害…処罰が甘すぎるのか?
今の小学生は、低学年のうちから携帯電話やタブレットを操っています。そんな時流に乗じて、判断能力のない子どもたちを食い物にする性犯罪がまん延しています。 今年の2月、小学5年生の女児に自ら撮影…
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SNSに不適切な投稿を繰り返し…岡口基一裁判官の罷免は妥当だったのか
令和6年4月3日、国会の裁判官弾劾裁判所は、SNSに不適切な投稿を繰り返し行ったことが、「裁判官としての威信を著しく失うべき非行があった」として仙台高等裁判所の岡口基一裁判官を辞めさせる罷免の判断を…
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ドイツで大麻が合法化…日本でも2023年12月に大きな法改正があったが勘違いは禁物
ドイツで4月1日、18歳以上の大麻の所持・消費を条件付きで認める法律が施行され、大麻所持などが条件付きで合法化されることになりました。具体的には、個人で使用する目的であることを前提に、公共の場では2…
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“頂き女子りりちゃん”こと渡邊真衣被告 懲役13年と罰金1200万円の求刑は重すぎるのか
“頂き女子りりちゃん”こと渡邊真衣被告の裁判が先日15日にありました。検察側は「真剣な交際を求める独身男性の心情につけこみ、繰り返し金銭を拠出させた卑劣な犯行」と指摘し、懲役13年と罰金1200万円…
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「逆走しても大丈夫」「注意されるだけでしょ」…自転車の交通違反が許される時代はもう終わった
昨今、自転車の悪質・危険な運転による事故や交通違反は後を絶ちません。警察庁の統計によると、2023年中、自転車が当事者となった交通事故(自転車関連事故)は、7万2339件、事故全体に占める割合は23…