著者のコラム一覧
髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

「仮装身分捜査」で初めての検挙…「おとり捜査」との違いは何か?

公開日: 更新日:

 6月9日、警視庁は、いわゆる「仮装身分捜査」によって、全国初の検挙事例が生まれたと発表しました。「闇バイト」に捜査員が身分を隠して応募し、犯人グループに接触して捜査を行ったようです。

「仮装身分捜査」とは、捜査員が架空の身分を使用して捜査対象者と接触するなどして、情報・証拠の収集を行う捜査手法をいいます。もともと海外では制度化されて認められている手法ですが、日本では、いまだ法整備はされていないものの、今年1月に警察庁が実施要領を策定し、全国に通達しています。それによると特殊詐欺や強盗事件で、「インターネット等を通じて実行者の募集が行われていると認められている犯罪」を検挙するための捜査手法として位置づけられています。

 似たような捜査手法としては、「おとり捜査」が挙げられます。「おとり捜査」とは、捜査機関が身分などを隠して対象者に「犯罪を実行するよう働きかけ」、対象者がこれに応じて犯罪を実行したところを検挙する捜査手法です。「おとり捜査」についても、日本では制度化されていないものの、判例上、少なくとも①直接の被害者がいない犯罪の捜査であること②通常の捜査では摘発が困難であること③機会があれば犯罪を行う意思があると疑われる者が対象であることを要件として認められています。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷も「勝てる要素のある試合」と悔いた 侍J最悪のWBC8強止まり…井端監督チグハグ采配の痛恨

  2. 2

    ベネズエラ戦惨敗は井端監督の「自業自得」…リリーフ崩壊は昨年末から始まっていた

  3. 3

    広瀬すず 映画賞受賞ラッシュでも残された大仕事「大河ドラマ出演」への“唯一のネック”

  4. 4

    侍Jを苦しめるNPB「選手ファースト」の嘘っぱち トレーナーの劣悪待遇に俳優・渡辺謙もビックリ?

  5. 5

    経済効果1000億円!「嵐」ラストコンサートの心憎い演出と現地の熱狂をファンが語る

  1. 6

    伊原春樹監督との“壮絶確執”の前日譚 監督就任を知って絶望、引退が頭を過ぎった

  2. 7

    「タニマチの連れの女性に手を出し…」問題視されていた暴行“被害者”伯乃富士の酒癖・女癖・非常識

  3. 8

    和久田麻由子は“女子御三家”の女子学院から東大へ 元NHKの先輩・膳場貴子と重なるキャリア

  4. 9

    高市首相の訪米につきまとう「外交オンチ」不安 トランプすり寄り一辺倒なら予算案年度内成立は頓挫必至

  5. 10

    活動停止→STARTO社退社後も“芸能界引退”はしない? 嵐リーダー大野智の“マル秘”ビジネスプラン