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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

NHKドラマ10「魯山人のかまど」は早くも名作の予感! 藤竜也は御年84歳、枯れてなお色香漂う名演技

公開日: 更新日:

 北大路魯山人については、作陶、絵画、書とあらゆる分野に通じた芸術家であり、とりわけ美食家として名を馳せたことは広く知られているが、生い立ちや人となりなど人生の全体像まで知る人は少ないのではないか。むしろ、若い人などには漫画「美味しんぼ」の海原雄山のモデルと言った方が通りがいいだろう。

 同作はドラマ化、映画化もされた。唐沢寿明が主人公・山岡士郎を演じたドラマ版では海原役を原田芳雄&江守徹が務めた。さらに、佐藤浩市主演の映画版では海原を三国連太郎が演じ、初の親子共演と話題を呼んだ。

 一般的にイメージする魯山人像は彼らが演じてきた完璧主義な食の求道者。3月31日にスタートしたNHKドラマ10「魯山人のかまど」はそんな既成の印象を柔らかく覆す作品になりそう。魯山人の晩年を描く本作は抜群に面白い。

 魯山人を演じるのは御年84の藤竜也。技巧を超えた演技はまさに枯淡の境地。枯れてなお放たれる色香に思わず見入ってしまう。藤は「時間ですよ」で篠ひろ子演じるママのいる小料理屋のカウンターの端で寡黙に飲んでいるワケあり男を演じたが、当時から孤高の役柄が似合った。本作でもその資質は揺るがず、まさに国宝級イケオジ。

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