ワンニャンのSOS
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看取りの時間をきちんと説明するのも獣医師の仕事
かかりつけのワンちゃんやネコちゃんが亡くなると、治療に納得されなかったケースなどを除いて、その子宛てにお花を送っております。何ごともなく老衰で往生し、亡くなった連絡を受けたときも同様です。 …
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ノウハウに基づく診療が増加傾向…「エビデンス」を信じると高くつく
私は元々、動物薬などの安全基準を検査、調査する研究所に在籍していたので、臨床獣医師になって30年ほど。いまこうしてやっていられるのは、ひとえに臨床に転じた当時、指導していただいた師匠のおかげです。 …
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新型コロナ「ニンバス」が猛威を振るうが…ヒトから動物への感染はあるのか?
残暑が厳しい中、新型コロナウイルスが広がっています。例年、夏と冬にピークがあり、いま流行している「ニンバス」というタイプは強いのどの痛みが特徴で、当院でもかかりつけの方がご夫婦で感染されました。2人…
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引き取った保護猫から感染が広がることも…かかりつけ医の客観的な診察を
先日、古くからかかりつけの飼い主さんが保護猫ちゃんの里親になり、当院にお披露目に連れてきてくださった数日後、先住のネコちゃんを連れてこられました。その症状は、この時季に多い光線過敏症で耳翼や額などに…
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レアな柄の猫が飼いたければ保護猫も検討を
ネコちゃんブームが続いています。ペットショップやブリーダーさんでは、いろいろな純血種が販売され、珍しいタイプも少なくありません。SNSなどでは、そのときの人気の種類がたくさん投稿されるので、そこに共…
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メスの繁殖犬を引き取ったら確認すること
里親の会などからワンちゃんを譲り受けることは少なくありません。先日、当院に連れて来られたのは繁殖犬を引退したメスで、飼い主さんの要望は避妊手術でした。 里親の会などの譲渡条件として、譲渡後は…
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愛犬の手術後にできものが…生体吸収糸がアレルギーを起こすケースも
先日、かかりつけの方がオスのラブラドールレトリバーを連れてこられました。右足の肉球の外側のできものを気にして舐めていたようで、その周りが皮膚炎を起こして腫れています。一般に薬の内服で炎症は治まります…
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猫のトイレ選びを考える…健康面でベターなのは砂よりシーツ
ネコちゃんを飼われている読者の皆さん、トイレはどうされていますか? 猫砂派が多いかもしれませんが、かかりつけの方は半数以上がペットシーツです。先日、当院で里子ちゃんを見つけた方にも薄型のペットシーツ…
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愛犬と一緒に旅行へ…持参するならワクチンの「接種証明書」か「抗体検査証明書」か?
ワンちゃんの飼い主さんはお盆休みや夏休みを利用して、愛犬を連れて旅行したり、ペットホテルなどに預けて出かけたりするかもしれません。そんなときに必要なのがワクチンの証明書。先日初診の方にちょうどそのこ…
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不要になったペット用品は動物病院に託す
当院の入り口横で洗濯物を干していたら、顔なじみの方に声をかけられました。「先生、古くなったタオルがたくさんあるの。洗濯済みだからいりますか?」と。うれしいお話に「ありがとうございます。ぜひいただきま…
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離乳目前に保護された野良猫母子のラッキーな余生
先日、当院のかかりつけの方から相談を受けました。 実家で野良猫ちゃんの子猫2匹を母と一緒に保護され、母については避妊手術も済ませ、実家のケージ内で親子一緒に管理していたとのこと。子猫2匹は無…
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ヒトの死亡例も続々…「マダニ感染症」犬は忌避効果のある薬で予防する
マダニが活発化するシーズンになり、マダニが媒介する感染症の被害が相次いでいます。香川では1日、70代男性がこの感染症で死亡したほか、愛知では先月2人の死亡例が報告されました。これとは別に三重では、感…
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ペットの食中毒を予防しよう! 夏のフード管理のコツ
食中毒が心配なシーズンになり、ヒトの事故は相次いで報道されています。当然、動物もしかりです。この時季、ワンちゃんやネコちゃんが受診するのは、管理のよくないフードを食べたことでお腹を壊すのが原因ですか…
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長毛種ワンちゃんのサマーカット、トリミングで注意すること
梅雨明け前だというのに猛暑のような日が続いています。気温の上昇にともなって増えるのが、長毛種のワンちゃんを中心としたサマーカットやトリミングです。ここにきて、かかりつけの方からのご要望も相次いでいま…
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野良猫の減少に思うこと…「地域猫」の広がりの一方で、生粋の日本猫はどんどん減っていく
先日、親友の獣医師と電話で話していると、ある話題で盛り上がりました。「最近、乳飲み子の子猫を保護することがなくなったよね」ということです。 野良猫の繁殖期は春先が多く、60日ほどの妊娠期間を…
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シニアのペットの骨折はきれいな整復が不要なときもある
先日、かかりつけの飼い主さんが当院を出られたときにリードが抜けてしまい、弾みでワンちゃんが飛び出し、車にぶつかる事故がありました。待っていた方には事情を説明してすぐに診察すると、右後肢に力が入らずに…
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シニア猫の排尿、排便の補助をしてあげよう
かかりつけの方の紹介で20歳のネコちゃんを連れて飼い主さんが来られました。これまで元気でほとんど病気にかかったことはなかったそうですが、最近は食欲不振でトイレにこもって下痢をしているとのこと。 …
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犬の飼い主さんは要注意…愛犬の「噛み逃げ」は車のひき逃げと同じです
犬の飼い主さんは愛犬にリードをつけて散歩に出かけることが日課だと思います。その途中、ちょっとしたことで愛犬がエキサイトすることもあるでしょう。それで見知らぬ人を噛んでしまったら、どうしますか? …
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発情したメスのワンちゃん排卵日を特定する「スメア検査」ができない理由
複数のワンちゃんやネコちゃんを飼っている飼い主さんは、どうされているでしょうか。 先日、初診の飼い主さんから次のような問い合わせがありました。 「スメア検査をお願いできませんか?」 …
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ネコちゃんの口が臭い! 考えられる「3つの原因」とは
「口臭があるみたいで。かわいいから気にはなりませんが、大丈夫でしょうか?」 先日、予防注射と一般健診に来られた飼い主さんに相談を受けました。若く元気な子で、結論からいうとまったく問題ありません…
