キャンプにはご用心! 犬が川や湖で感染する「レプトスピラ症」の恐怖…ヒトにもうつり、まれに命を落とすことも

公開日: 更新日:

 最近、キャンプが人気で、ワンちゃんを連れて出かける飼い主さんも少なくありません。GWに計画されている人もいると思います。そこで今回は、郊外で感染する恐れがあるレプトスピラ症についてです。

 これは人獣共通感染症で、ヒトにも感染するため、獣医師がワンちゃんをレプトスピラ症と診断すると、管轄の保健所への届け出が義務づけられています。届け出を受けた保健所は、獣医師と内科を中心に情報を共有。これがないと、診断を誤る恐れがあるのです。

 潜伏期間は3日から2週間ほどで、発症すると、倦怠感→嘔吐、下痢などの胃腸障害、発熱と悪化し、歯肉などの粘膜での出血、黄疸が見られる過程で肝臓や腎臓も侵されます。臓器の機能障害に及ぶと、ワンちゃんもヒトもまれに命を落とす恐れがあります。

 感染経路は、汚染された川や湖の水を飲んだり、感染動物の糞尿を誤って摂取したりするのが原因です。川や湖のそばに行かれるときは、その水を飲ませない、フリーで遊ばせないことを徹底すること。水遊びを好むワンちゃんなら、旅行の1週間前にはレプトスピラ症を含む混合ワクチンの接種がお勧めです。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態