キャンプにはご用心! 犬が川や湖で感染する「レプトスピラ症」の恐怖…ヒトにもうつり、まれに命を落とすことも
最近、キャンプが人気で、ワンちゃんを連れて出かける飼い主さんも少なくありません。GWに計画されている人もいると思います。そこで今回は、郊外で感染する恐れがあるレプトスピラ症についてです。
これは人獣共通感染症で、ヒトにも感染するため、獣医師がワンちゃんをレプトスピラ症と診断すると、管轄の保健所への届け出が義務づけられています。届け出を受けた保健所は、獣医師と内科を中心に情報を共有。これがないと、診断を誤る恐れがあるのです。
潜伏期間は3日から2週間ほどで、発症すると、倦怠感→嘔吐、下痢などの胃腸障害、発熱と悪化し、歯肉などの粘膜での出血、黄疸が見られる過程で肝臓や腎臓も侵されます。臓器の機能障害に及ぶと、ワンちゃんもヒトもまれに命を落とす恐れがあります。
感染経路は、汚染された川や湖の水を飲んだり、感染動物の糞尿を誤って摂取したりするのが原因です。川や湖のそばに行かれるときは、その水を飲ませない、フリーで遊ばせないことを徹底すること。水遊びを好むワンちゃんなら、旅行の1週間前にはレプトスピラ症を含む混合ワクチンの接種がお勧めです。