犬の飼い主さんは要注意…愛犬の「噛み逃げ」は車のひき逃げと同じです
犬の飼い主さんは愛犬にリードをつけて散歩に出かけることが日課だと思います。その途中、ちょっとしたことで愛犬がエキサイトすることもあるでしょう。それで見知らぬ人を噛んでしまったら、どうしますか?
「息子が公園で犬に噛まれたのですが、大丈夫でしょうか?」
先日、友人の相談を受けました。話を聞くと、噛んだ犬の飼い主さんは立ち止まってスマホに夢中でリードをつけた犬のことは気にしていなかったそうで、犬の前を通り過ぎようとした息子さんが突然、その犬に噛まれたそうです。
その後の飼い主さんの対応に驚きました。散歩中の尿を流すときの水で傷口を洗い流すと、「出血もしていないから大丈夫ね」といった様子で無言でその場を立ち去ったというのです。立ち去りは飼い主さんとして最もよくありません。
飼い犬が人を噛んだ場合、飼い主は発生場所を管轄する保健所に咬傷事故を連絡する一方、かかりつけの獣医師には24時間以内に噛まれた人の狂犬病検査を依頼。その検査結果も保健所に届け出る義務があるのです。この飼い主さんは、自己判断で息子さんの状態を大丈夫と思ったのでしょうが、ありえません。狂犬病予防法の飼い主の義務違反です。