不要になったペット用品は動物病院に託す
当院の入り口横で洗濯物を干していたら、顔なじみの方に声をかけられました。「先生、古くなったタオルがたくさんあるの。洗濯済みだからいりますか?」と。うれしいお話に「ありがとうございます。ぜひいただきます」と即答です。
動物病院は、タオルを頻繁に使用します。バスタオルは入院で敷き床にしたり、トリミングでシャンプーした後に水分を拭き取ったり。口の洗浄をよく行う当院では、フェースタオルをよだれかけのように首回りに巻いて処置したりします。処置の際は、歯肉からの出血具合や血液の色を確認するため白の無地です。使用後は二酸化塩素で消毒してから洗濯するので、すぐにボロボロになります。
毎日の掃除では、柄物のタオルを使用。これも二酸化塩素で消毒してから洗濯するので、同様にすぐボロボロです。吐いたものや下痢便などは塩素系消毒液を含ませたタオルで覆い、汚染を防ぎながら拭き取って丸ごと焼却用のゴミとして処分します。
タオルは何枚あっても困りません。すべて新品を購入していたら、かなり費用がかさみます。新品を使うのは、ご遺体をきれいに包むバスタオルのみです。