ヒトの死亡例も続々…「マダニ感染症」犬は忌避効果のある薬で予防する
マダニが活発化するシーズンになり、マダニが媒介する感染症の被害が相次いでいます。香川では1日、70代男性がこの感染症で死亡したほか、愛知では先月2人の死亡例が報告されました。これとは別に三重では、感染したネコを治療していた獣医師が後に死亡していたことが判明し、マダニによる感染症とみられます。さらに茨城で報告されたのは飼い犬への感染です。
この感染症は重症熱性血小板減少症候群(SFTS)と呼ばれ、SFTSウイルスを保有するマダニに吸血されることで感染します。ヒトの初期症状は発熱や全身の倦怠感、消化器症状などで、重症化すると死亡。致死率は最大30%といわれます。
これまでの感染例は西日本中心でしたが、茨城でも確認されたことから被害が東日本に拡大しているようです。治療した獣医師が亡くなったように感染動物からヒトへの感染もあり、特に外に出るワンちゃんの対策は欠かせません。
ワンちゃんの飼い主さんにとって、ダニ予防は熱心かもしれません。フィラリアとノミと一緒に駆除できる薬もあり、CMでもおなじみで、「ウチはこれを済ませたから大丈夫」と思っている方もいると思います。