木曜日は夜ふかし本
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「奇のくに風土記」木内昇著
「奇のくに風土記」木内昇著 主人公は、紀州藩士の息子・畔田十兵衛。幼い頃から他人はもちろん身内にさえ本音を話せない性分だったが、草花とは自在に語り合えたため、ほとんどの時間をひとり野や川辺を歩…
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「月収」原田ひ香著
「月収」原田ひ香著 66歳の乙部響子は、不倫をした夫と離婚。今は娘の住む街の近くに小さな家を買い、暮らしている。とはいえ、年金は月4万円。なけなしの貯金で家を買ったので蓄えはゼロだ。節約はして…
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「金鳳花のフール」山上たつひこ著
「金鳳花のフール」山上たつひこ著 絵本作家の綾瀬純一の元に、ある日「私があなたを産んだの」と主張する年下の女性が現れた。彼女の名前はエミュー。今年28歳になった純一をなぜ若い彼女が産めるのかと…
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「珈琲怪談」恩田陸著
「珈琲怪談」恩田陸著 音楽プロデューサーの塚崎多聞と、作曲家の尾上、外科医の水島、検事の黒田の4人は定期的に集まり、喫茶店をハシゴしながら順に怪談を披露していく「珈琲怪談」を開催している。ひと…
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「不等辺五角形」貫井徳郎著
「不等辺五角形」貫井徳郎著 20年以上の付き合いがある5人の男女が、久しぶりに再会したことをきっかけに物語が始まる。 当事者となったのは、インターナショナルスクールの同級生、重成、聡也…
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「ジジイの昭和絵日記」沢野ひとし著
「ジジイの昭和絵日記」沢野ひとし著 著者は1944年、終戦の前年生まれ。両親の仕事の関係で生まれ故郷愛知県から東京・中野、千葉、また中野へと移り住み、戦後復興と共に成長してきた。 小学…
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「札幌誕生」門井慶喜著
「札幌誕生」門井慶喜著 幕末から昭和にかけて、極寒の北の大地に新たな近代都市をつくることに挑んだ人がいた。本書は、「札幌」が誕生する過程に立ち会うことになった人々の情熱の物語だ。「家康、江戸を…
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「SEX20億年史」デイヴィッド・ベイカー著 染田屋茂訳
「SEX20億年史」デイヴィッド・ベイカー著 染田屋茂訳 38億年前に生命の起源が起き、長い間、微生物は無性生殖で自分のクローンを作成するだけだった。しかし、その18億年後、地球全体が凍結する…
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「シスター・レイ」長浦京著
「シスター・レイ」長浦京著 主人公は、2年前にフランスから帰国した予備校講師・能條玲。フィリピン出身のマイラや、姪の莉奈にサポートしてもらいながら、母親の介護と仕事を両立している。 そ…
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「熟柿」佐藤正午著
「熟柿」佐藤正午著 亡くなった晴子伯母さんは柿が大好きで、熟した柿の実をよくすすっていたらしい。そんな話を葬儀の日に聞いたあと、身重のかおりは泥酔した夫を助手席に乗せ、千葉の自宅へと車を走らせ…
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「警察官の心臓」増田俊也著
「警察官の心臓」増田俊也著 夏のある日、愛知県岡崎市にある池で女性の遺体が発見された。当初自殺かと思われたが、47カ所もの刺創が確認されたため、急きょ殺人事件と認定される。 被害者は、…
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「リペアラー」大沢在昌著
「リペアラー」大沢在昌著 有名な占い師を祖父に持つイラストレーターの五頭想一は、ある日、友人でノンフィクション作家のミヤビから、知人から受けた仕事を手伝ってほしいと頼まれた。40年前に六本木の…
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「谷根千、ずーっとある店」森まゆみ著
「谷根千、ずーっとある店」森まゆみ著 1984年に創刊し2009年に終刊した地域雑誌「谷中・根津・千駄木」の編集人だった著者が、創刊以前から同地域にあった65軒の地元の店のライフストーリーをつ…
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「流氷の果て」一雫ライオン著
「流氷の果て」一雫ライオン著 時はバブルに沸く1985年。札幌市内から知床半島ウトロへ向かっていた「北斗流氷号バスツアー」が、吹雪の中、転落事故を起こした。乗客48人のうち生存者は少年少女を含…
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「戦火のバタフライ」伊兼源太郎著
「戦火のバタフライ」伊兼源太郎著 太平洋戦争末期。衛生兵の尾崎洋平は、医師の小曽根太郎と共に南方前線で増え続ける負傷兵への手当てを続けていたが、味方の命を絶つ手助けをするところまで追い詰められ…
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「日本の人魚伝説」髙橋大輔著
「日本の人魚伝説」髙橋大輔著 人魚といえばディズニー映画の「リトル・マーメイド」など、上半身が乙女、下半身は魚の姿をした可憐な海の精を思い浮かべる人がほとんどだろう。しかし、日本で紹介された「…
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「おぼろ迷宮」月村了衛著
「おぼろ迷宮」月村了衛著 主人公は、大学2年の三輪夏芽。築50年を超えた「朧荘」で1人暮らしをしながら、アルバイトをしつつなんとか大学に通っている。 そんなある日、バイトに出掛けると見…
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「嗤う被告人」前川裕著
「嗤う被告人」前川裕著 「銚子のドン・ファン」の異名を持つ老資産家・野島耕三が急性覚醒剤中毒で死亡した。この一件は殺人事件として扱われ、55歳下の元妻・由起が殺人罪で起訴された。 由起の…
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「潤日」舛友雄大著
「潤日」舛友雄大著 いま中国では「潤」という言葉が流行している。元来「儲ける」を意味する言葉だが、ピンインでRunと書くため、よりよい暮らしを求めて国外へと脱出する人々を指すようになった。目指…
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「オリオンは静かに詠う」村崎なぎこ著
「オリオンは静かに詠う」村崎なぎこ著 木花咲季は宇都宮の若草ろう学校に通う高校1年生。ある日、学校帰りに立ち寄った「おひとりさま専用カフェ」で百人一首に出合い、歌の情景が目の前に広がっていくさ…
