スージー鈴木のゼロからぜんぶ聴くビートルズ
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『ヘルプ!』どんな解釈も許容する奥行きを持った歌詞がとてもいい
1曲目(無料)から読む ■『ヘルプ!』② この曲の聴きどころは、他にもたくさんある。個人的に強く惹かれるのは転調の妙味である。 例えば試聴リンク再生時間「0:10」からの歌い出…
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『ヘルプ!』大衆的かつ実験的。見事なコーラスワークは再現困難
1曲目(無料)から読む ■『ヘルプ!』① 今ではどうか分からないが、1980年代前半、高校生の頃、ラジオで「ビートルズ人気ベスト10」みたいな企画があると、大体『イエスタデイ』『レット…
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『イエスタデイ』複雑で陰影のある情感を込める曲作りの普及も功績の1つ
1曲目(無料)から読む ■『イエスタデイ』② ではこの『イエスタデイ』、どこが名曲なのか。どんな音楽的要素が名曲たらしめているのか。 もしかしたら、名曲だと段階的に認められてい…
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『イエスタデイ』一周回ってBメロの劇的な美しさを積極的に堪能したい
1曲目(無料)から読む ■『イエスタデイ』① いよいよ世界的名曲『イエスタデイ』である。ここまで見てきたように、ジョンに押され続けてきたポールにとっての、起死回生の名曲である。 …
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ビートルズがまさに「4人はアイドル」だった時代の最終章
このアルバム、まず現状の正式タイトルがどうなっているのかが気になっていたのだ。 というのは、私の少年時代、ケン・ソーンによる劇中音楽(劇伴)が収録されたアメリカ盤は『ヘルプ(四人はアイドル)…
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ジョージ・マーティンのレコード観とライブ観 彼の金言を知ればAIなんて怖くない
今回も前回に続いての特別編として、ジョージ・マーティン(以下「Gマーティン」)を取り上げる。内容も前回同様、新田和長による名著『アーティスト伝説』(新潮社)から彼の言葉を引く。 日本ポップス…
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ジョージ・マーティンがリバプールの悪ガキから学んだ平凡を受け入れない信条
特別編として、俗に言う「5人目のビートルズ」を何人か紹介していきたい。まずは「5人目」の筆頭格であるジョージ・マーティン(以下「Gマーティン」)である。 名前はすでに、この連載で何度か出てき…
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ビートルズの“最脱力アルバム”の中でも脱力度の高い4曲を一気に
■『パーティーはそのままに』 脱力作『ビートルズ・フォー・セール』の中でも脱力度の高い4曲(特に後ろ3曲)を一気に。 ということなので忙しい方は無理せず飛ばしてもいい曲ばかり。 …
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『みんないい娘』特筆すべきはジョージのカントリー風ギターソロ
■『アイル・フォロー・ザ・サン』 今回は1964年10月18日に録音された2曲。日本が東京五輪で大騒ぎしている頃、ビートルズは、スタジオにこもって、こんな曲をレコーディングしていたのである。 …
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『ミスター・ムーンライト』ある世代の日本人にとって生涯忘れられない鮮烈な映像
■『ミスター・ムーンライト』 正直、何ということのない曲である。 まぁ、冒頭のジョンのシャウトと、ポールが弾く、地を這うようなハモンドオルガンぐらいが聴き物で、それ以外は、なんちゅうこ…
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『ロック・アンド・ロール・ミュージック』は自由奔放にシャウトしまくる「嵐のような2分半」
■『ベイビーズ・イン・ブラック』 今回はアルバム『ビートルズ・フォー・セール』の3曲目と4曲目。まずは、ジョン(下パート)とポール(同:上)が、ひたすらハモり続けるこの曲。楽曲自体も、ジョンと…
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『アイム・ア・ルーザー』雑なハーモニカの使い方に表れる「時代の寵児」の影響
■『アイム・ア・ルーザー』 1曲目の『ノー・リプライ』に続いて、2曲目のこの曲もジョンの曲。 1964年8月28日、ビートルズがついに、ニューヨークのホテルでボブ・ディランと対面する。…
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『ノー・リプライ』内省性を高めていったジョンの歌詞がしっとりサウンドに乗る
■『ノー・リプライ』 『ビートルズ・フォー・セール』の中で、ベストトラックといえば、トップを飾るこの曲だろう。 ジョンの曲で、歌詞はとても暗い。 ポールやジョージに先駆けて、ジョ…
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『ビートルズ・フォー・セール』これまでの本質からズレを感じる「大安売り」
冒頭からゴーマンかますと、今回から取り上げる『ビートルズ・フォー・セール』は、本連載で取り上げる全オリジナルアルバムの中では、もっとも聴き応えに乏しい作品である。 もちろん天下のビートルズな…
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『アイル・ビー・バック』当時の4人並みにメジャーとマイナーの転調が忙しい
■『ぼくが泣く』 今日はアルバム残り4曲を一気に。字数の関係で「小ネタ集」で。 まずこの曲は何といっても邦題。中3で初めて聴いたとき「ぼくが」の「が」が気になった。何だか変な語感だなと…
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「ビートルズとはつまるところコーラスグループである」が証明できる2曲
■『テル・ミー・ホワイ』 今回は、映画『ハード・デイズ・ナイト』の中に演奏シーンがある2曲を。 ファーストアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』に私の好きな『アスク・ミー・ホワイ』という…
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『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る
■『エニイ・タイム・アット・オール』 今回は映画未使用曲が並ぶLPのB面に収録された、ジョン作の2曲を。 ジョンによる独創性あふれたポップナンバーという意味で、アルバム『ウィズ・ザ・ビ…
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『恋する二人』→『恋におちたら』仮定法タイトルの曲順が意味的に逆だろうと思う
■『恋する二人』 アルバム『ハード・デイズ・ナイト』の2曲目。 今回は英文法のお話。みなさん「仮定法」って覚えてます? 「アイ・シュッド・ハヴ・ノウン・ベター」という長い原題は、仮定法…
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『アンド・アイ・ラヴ・ハー』間奏に向かう、まさにその瞬間がもっとも耳を引く
■『アンド・アイ・ラヴ・ハー』 ソングライターとして確実に成長しているポールを感じさせる一曲。 まずはコード進行が新しい。ビートルズ後期には、複雑怪奇なコード進行を使いながら、それでも…
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『キャント・バイ・ミー・ラヴ』まだまだポールのジャンプの高さが物足りない
■『キャント・バイ・ミー・ラヴ』 アルバム『ハード・デイズ・ナイト』発売前にシングルカットされていて、アメリカですでに大ヒットしていた曲。 有名なのは、1964年4月4日のアメリカビル…
