ビートルズの“最脱力アルバム”の中でも脱力度の高い4曲を一気に
アルバム『ビートルズ・フォー・セール』(1964年12月4日発売)⑦
■『パーティーはそのままに』
脱力作『ビートルズ・フォー・セール』の中でも脱力度の高い4曲(特に後ろ3曲)を一気に。
ということなので忙しい方は無理せず飛ばしてもいい曲ばかり。
そんな中でこの曲は、一番まし。「パーティーはそのままに」という邦題から小林製薬「トイレその後に」を思い出すのは私だけか。
元々はリンゴが歌うはずだったというカントリー風ナンバー。「リンゴやジョージが歌うときはバックコーラスが聴かせる(出しゃばる)」の法則が生きているのか、例えば試聴リンク再生時間「0:20」からの「♪ウー」のバックコーラスなんか、地味ながらとてもいい。ビートルズはやはりコーラスグループなんだよな。
■『ワーズ・オブ・ラヴ』
以降3曲は、完全に脱力系。まずはビートルズに巨大な影響を与えたバディ・ホリーのナンバー。ちなみにバディのバックバンド「ザ・クリケッツ」(コオロギ)はビートルズ(かぶと虫)という命名のヒントとなった。
それはそれとして、この甘ったるい小品は、今聴いても、アルバムの中で浮いているなぁ。
ちなみにこの曲の邦題としてピッタリの「愛のことば」は、アルバム『ラバー・ソウル』(65年)の『ザ・ワード』という別の曲の邦題として使われている。
■『ハニー・ドント』
リンゴはこちらのリードボーカルとして登場。アルバムのラストを飾る『みんないい娘』同様、カール・パーキンスのカバー曲である。
ビートルズのカバーは、原曲を超えることも多いが、この曲などは原曲の方がグルーブしていて、ビートルズ版は何とももっちゃりしている。この曲も飛ばしていいかな。
■『カンサス・シティ~ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ!』
最脱力アルバムの中の最脱力曲。メドレーになっていて、通常1曲として数えられている。
どちらもロックンロールの「創始者」の一人、リトル・リチャードのバージョンで知られる。ただビートルズの「リトル・リチャードもの」と言えば、やはり『ロング・トール・サリー』(後日紹介)にとどめを刺す。あの名演に比べると、こちらは緊張感のようなものに決定的に乏しいと言わざるを得ない──。
というわけで1964年も無事に暮れていく。ビートルズはアメリカでも、そして日本でも人気沸騰。一気に世界的存在となった。そしていよいよ65年へ。
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